クラウドファンディングで寄付してみよう「Readyfor」編

さまざまなシーンで「クラウドファンディング」という言葉を見聞きする機会が増えています。ベンチャー起業や新商品・サービスを開発するための資金調達として。またあるときは、社会課題の解決を目指したプロジェクトとして。

クラウド=crowd(大衆)」と「ファンディング=funding(資金調達)」という2つの言葉を合わせたクラウドファンディングは、NHK「おはよう日本」でも特集されるなどますます認知が高まっています。

「クラウドファンディング」には「購入型」「寄付型」「金融型」などの種類があります。日本では「購入型」とのクラウドファンディングが多いです。名前の通り、引換券を購入することで、金額に応じたリターンや特典を受け取れるクラウドファンディングです。今回は、購入型クラウドファンディングサイトの代表格であり、日本のクラウドファンディングの草分け的存在のReadyfor(レディフォー)をご紹介します。

Readyfor(レディーフォー)とは

Readyforは日本で最初にサービスを開始した日本を代表するクラウドファンディングサービスです。グラフを見ると、2012年から2014年にかけて、ものすごい勢いで規模が拡大していることがわかりますね。

日本初、国内最大のクラウドファンディングサービス

Readyforは東日本大震災から2週間後、2011年3月29日にサービスが開始されたこともあり、復興支援をはじめ、チャリティ系のプロジェクトが多いようです。

Readyforでの寄付方法

今回は、Readyforでプロジェクトを支援するまでの手順・STEPをまとめてみました。応援したいプロジェクト見つけたときの支援の仕方の参考にしていただけると幸いです。

STEP1:Readyforに登録する

プロジェクトを応援(引換券を購入)するためには、Readyforへの「登録」が必要です。登録には「Facebookを使って登録」するか「メールアドレスで登録」する2つの方法が選べます。Facebookを利用している人は、改めて情報を入力する必要がないのでスムーズです。メールアドレスで登録する場合も、アドレスの入力、パスワードの設定程度で登録が完了します。

READYFOR新規登録画面

STEP2:応援したいプロジェクトを探す・選ぶ

Readyforは日本最大のクラウドファンディングサイトだけあって、数多くのプロジェクトが常に実施されています。

READYFORトップページ

各プロジェクトの写真・タイトル・説明の下には、「プロジェクトの達成率・達成金額・残り日数」が一目でわかるようになっています。それでは、今回は私の友人がやっているNGOのプロジェクトで、引換券購入までの手順を順番に説明いたします。

STEP3:プロジェクトの内容をチェックする

今回選んだプロジェクトは「インドの貧困家庭の子どもに、健康支援と学用品を提供したい!」です。Readyforの各プロジェクト=タイトルは、内容が一目で分かりやすい表現になっているのも特徴ですね。このプロジェクト、あとちょっとで目標達成できそうだけど、残り日数が短いという、ちょっとハラハラドキドキするプロジェクトですね(笑)

READYFOR  インドの貧困家庭の子どもに、健康支援と学用品を提供したい!プロジェクトのページを開くと、プロジェクトの目的・対象・実施の背景などの情報がまとめられ、金額毎の引換券(リターン)内容などが確認できます。他にも、プロジェクト実施者からの新着情報も見ることができます。

STEP4:欲しい引換券(=リターン)を選ぶ

Readyforは購入型のクラウドファンディングなので、金額に応じた引換券を購入する、というカタチでプロジェクトの実現を応援することができます。引換券の金額に応じて、得られるリターンや特典が変わってきます。一般的な引換券の内容として、プロジェクトの報告書や商品などが後日届くことが多いです。他にも、講演や「お食事できる権利」などのサービスもあったりします。

readyfor02.jpg引換券の種類と、口数を選択して、応援コメント(任意)を入力して、「支援を続ける」ボタンをクリックします。ここで入力されたコメントはプロジェクトの「応援コメント一覧」ページで公開されます。ちなみに、FacebookでReadyforに登録している人は、Facebookのプロフィール画像が表示されます。プロジェクトが成立するかしないかで不安なプロジェクト実施者もいるので、ぜひ応援コメントを送ってあげてください。

STEP5:クレジットカード情報を入力する

Readyforで引換券を購入するためには、クレジットカードが必要です。ちなみに、引換券購入したその場で決済されるのではなく、プロジェクトが成立(=目標達成)したとき、はじめて決済が行われます。もちろん、プロジェクトが成立しなかった場合は、決済が行われません。

※2015年3月追記:2015年1月20日からJCBカードが使えなくなったようです。VISA/MasterCard/American Express/Dinersのカードをご準備ください。

readyfor03.jpg

 

STEP6:画面の指示にしたがって必要事項を入力する

あとは、細かな必要事項を入力するだけで「購入予約」が完了します。
(無事に完了すると、引換券を購入した時点の「プロジェクト達成までの残り金額」が表示されます)

readyfor05.jpg

 

以上でReadyforでの引換券購入(=支援)は完了です。

クラウドファンディングの可能性

Readyforは、50万円から200万円前後のプロジェクトが多い印象ですが、3,000万円も集めたプロジェクトもあるそうです!?

ACEも、2013年のREADYFORで200万円、2014年のGREEN FUNDINGで70万円のプロジェクトを実施しましたが、目標の達成は期日ギリギリまでかかりました。クラウドファンディングをやってる側は達成できるか、ハラハラドキドキしますが、応援したプロジェクトが達成したら、なんだかうれしいですよね。プロジェクトの実現に自分も貢献できた、という実感が得やすいのかもしれません。

購入型クラウドファンディングの特徴

1)引換券の金額に応じたリターン(特典)がもらえます

「寄付」の多くは、物品送付やサービス提供などの見返りを求めない「対価性のない」支援ですが、購入型のクラウドファンディングは、引換券の「購入」という、普段のお買いものと変わりません。「寄付はちょっと・・・」っという人でも、クラウドファンディングなら自分の欲しい商品を購入する感覚で参加できるのが特徴です。

2)プロジェクトが成立した時点で、はじめて決済が行われます

引換券の購入を申し込んだ時点では、決済は行われていません。プロジェクトの期日までに、目標金額に達した場合のみ、クレジットカードの決済手続きが行われます。そのため、目標金額を達成できなかった場合は、決済は一切行われません(決済されていないので取り消し手数料なども発生しません)。

プロジェクトが成立しないと、支払いもなく、リターンもありません。どうしても特典が欲しい場合は、プロジェクトの目標金額が達成されるように、Facebookなどを通じて身近な人へ応援を募ってみてください♪

3)「寄付」ではなく「購入」のため、確定申告で寄付金控除にならない

Readyforの場合、寄付(対価性のない支援)ではなく、引換券(商品・サービス)の「購入」になります。希望すれば、プロジェクトを実施している個人・団体から領収書をもらうことはできますが、確定申告でしても寄付金控除の対象にならないことがあります。

クラウドファンディングは、活動に対する「支援」なのですが、その金額が「寄付」なのか「サービスの購入」なのかによって、寄付金控除が受けられるかが決まるのでご注意ください。

クラウドファンディングでの支援は手軽なので、ぜひ気軽に興味のある取り組みや魅力的なリターンを探して、応援してみるのはいかがでしょうか?

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