あなたの国はいま何時?複数国間のリモート会議スケジュール調整に便利な「クロック」アプリの世界時計機能

ZoomやTeamsなどリモート会議/Web会議ツールが普及した昨今、離れた場所での会議が当たり前になってきました。ITツールを使ったオンラインコミュニケーションは、国際協力・NGOの業界では文字通り国境を越えてグローバルに展開されています。

日本に居ながら、世界各地にいる相手とのリモート会議をする際、課題となるのが「相手との時差」です。よく連絡を取る相手の国/地域のタイムゾーンと時差を覚えておけばよいのですが、複数の国/地域の人と会議をする場合はスケジュール調整が大変ですよね。

そんなときに便利なWindowsに初期からインストールされているアプリや標準機能をご紹介します。

Windows純正アプリ「クロック」で世界時計を表示

世界の時間を確認するのに便利なのが、Windows純正の「クロック」アプリです。Windows10や11のPCに最初からインストールされているアプリで「世界時計」の機能を使えば、さまざまな地域のタイムゾーンの時計を追加することができます。

  1. スタート画面を開く or アプリの一覧から「クロック」アプリをクリック
  2. 「世界時計」をクリック
  3. 右下の「+」アイコンをクリック
  4. タイムゾーンを追加したい国/都市名を検索し「追加」をクリック

世界地図上に各国/都市の位置がピン留めされ、現在の時刻と時差が表示されます。地図上に昼夜の範囲が表示されるのと、時計の横にも昼と夜のアイコンが表示されるので、相手を夜中にたたき起こすことが減りそうですね。

Windows11(24H2)で管理者権限がないとタイムゾーンが変更不可

2025年3月現在、Windows11(24H2)では管理者権限がないユーザーは[日付と時刻]設定からタイムゾーンを変更できない現象が発生しているようです。海外出張中の職員から「PCのタイムゾーンが変更できない」という連絡を受けてはじめて知ったのですが、これは確かに不便ですね。

この問題は「設定」アプリの[時刻と言語]-[日付と時刻]ページで変更できないだけで、他の方法でタイムゾーンの変更は可能です。詳しくは下記のページをご参照ください。

タスクバーに自分の国とほかの国の時間を表示させる

「クロック」アプリは便利ですが、すぐに他の国の時間を確認したいときは、タスクバーの時計設定を変更してみましょう。

タスクバーの右端に表示されている「日付と時刻」にマウスを合わせたり、クリックしたりしたときに、任意の国/地域の時刻を2つまで追加で表示させることができます。

  1. タスクバーの「日付と時刻」部分を右クリック
  2. 「日時を調整する」をクリック
  3. 画面を下へスクロールし「関連リンク」欄の「その他の時計」をクリック
  4. 「追加の時計」タブで表示したいタイムゾーンを選択し表示名を入力し「OK」をクリック

詳しい設定手順は下記のぺージをご参照ください。

Windows純正アプリは意外と便利

WindowsPCを買った直後から入っているアプリは普段まったく使わない人もいるかと思います。今回紹介した「クロック」だけでなく「Snipping Tool」や「電卓」など、純正・初期インストールアプリの中にも便利なものもあります。新しいアプリや拡張機能を探してインストールするのは面倒だし、聞きなれないアプリはセキュリティ的にも心配なので、元々あるツールをうまく活用していきたいですね。