小柄な人向け(座面高40.5cm~)コスパの良いオフィスチェア「オフィスコム YS-1」レビュー

2021/02/28

オフィスコム オフィスチェア YS-1

テレワークが普及し、自宅での勤務・作業が増えているみなさん、肩こり、腰痛は大丈夫ですか?私は首から背中、腰にかけて、コリや痛みが強く、集中して作業ができているとは言えません。

整形外科で診断してもらった結果、ストレートネックであり、筋膜性腰痛症、頸部筋筋膜症と診断されました。同様の診断を受けられた方の参考になればと、デスク・イスの選定理由についてもご紹介させていただきます。

今回は、私が購入したオフィスコムの「YS-1」について、レビューいたします。

オフィスコム オフィスチェア YS-1 全体像
オフィスコム オフィスチェア YS-1 全体像

高級オフィスチェアはたくさんあるけど

それまで、私が使っていたメッシュのハイバックチェアは、座面の奥行が長く、深く腰掛けることができず、背もたれに寄りかかる「もぐりこみ」と呼ばれる姿勢になりがちでした。※PC作業者に多く見られ「通称エンジニア座り」と呼ばれているそうです。

いっそ、ハーマンミラー やオカムラ、イトーキなど、高級オフィスチェアを買いたいところですが、1台10万円近くするため、手が届きません。それでも、身体の痛みを少しでも和らげたく、座面や高さなどを身体に合わせられるよう、1~3万円代のイスの中から調整機能が多いにイスを選定してみました。

机と椅子の適切な高さ

イス選びと並行して、理想的な座り方を調べていたら、身体に合った適切な大きさ・高さに関する情報をたくさん知ることができました。

私の身長は169cmと、男性の中でも小柄な方です。座面高が高すぎたり、座面が大きすぎるのも良くないと分かりました。身体に負担がかからないような座り方をするため、自分に適したデスクとチェアの高さを算出できる自動計算機能も活用してみました。

身長169cmで計算した結果、「座面の高さ:42 cm」「デスク高さ:70 cm」という数字が算出されました。ちなみに、パソコン操作が中心の人は、デスクの高さを「-2cm」と下げた方がよいという情報もあります。

これらの結果を踏まえ、高さ68cmのデスクを2×4材でDIYして作成し、座面高が42cm程度になるイスを探しました。※68cmのデスクづくりについて詳しくは別記事をご覧ください。

さすがにイスはDIYで作るのは大変なので、身長170cm未満、小柄な人向けの1~2万円程度の市販のチェアをいくつか調べてみました。

1~2万円のオフィスチェアの座面高

Amazonなどで人気の1~2万円程度のチェアを調べてみたら、たくさんありますね。中でも評価レビュー数が多めのチェアを見たところ、座面高が45cm以上のものばかりでした。

製品名座面高座面の奥行
タンスのゲン G-AIR ハイバック オフィスチェア(以前使用)45~52cm64〜66cm
ニトリ ワークチェア クエト47~55cm50cm
Hbada オフィスチェア メッシュ デスクチェア44~52cm47cm
LOWYA オフィスチェア 禁断の全部入り43~50cm51cm
オフィスコム YS-140.5~50cm48cm

座面高:42 cmにできるのは、オフィスコム YS-1しかありませんでした。私(169cm)よりももっと小柄な方で、40cm未満の座面高にできるチェアが欲しい方は、他にもあるようなので、探してみてください。

新しいチェアの選定ポイント

前述の通り「座面高:42cm」を軸に、新しいチェアに求める基準を整理してみました。

  • 座面の奥行が短め
  • 座面高が42cmまで下げられる
  • ハイバック&ヘッドレストが付いている
  • ランバーサポートがある
  • 肘掛けが調整できる
  • 背面がメッシュ
  • 予算2~3万円未満

座面の高さを含め、上記のポイントをクリアできたのが、オフィスコムの「YS-1」でした。

オフィスコムってどんなメーカー?

オフィスコムは東京都千代田区が本社の家具・オフィス関連機器の通信販売やオフィスのトータルコンサルティングを行う会社です。オフィス関連機器の品揃えが豊富です。海外メーカーのハーマンミラー、スチールケース、国内有名メーカーのオカムラ、イトーキ などの製品を販売する一方、低価格〜中価格帯は自社ブランドの製品も販売しています。

オフィスコム YS-1 概要・仕様

オフィスコムのYS-1は、可動式のランバーサポートやシンクロロッキング(背もたれと座面が連動して自然な角度になる機能)、ロッキングの3段階固定などの機能が充実しています。また、座面の高さだけでなく、奥行き、アームレストの高さ・角度調整、ヘッドレストの向けなど、高級チェアと同等の調整可能カ所があるのに、価格が安く、非常にコストフォーマンスの高い製品です。

YS-1の主な機能

  • 上下昇降機能付き(高さ調節可能)
  • 座面調節可能(スライド機能)
  • 背座シンクロロッキング機能&3段階固定可能
  • ロッキング強弱調節機能
  • ヘッドレスト付き
  • 肘付き(可動肘):角度調節、前後スライド、高さ5段階調整
  • キャスター付き

「全部入り」という表現に嘘はありません。ちなみに、背もたれは、通気性が高く蒸れにくい「メッシュ」と肌触りのよい「ファブリック」から張地を選べます。※私は「メッシュ」を選びました。

オフィスコム YS-1を選んだ理由

高級チェアのようにさまざまな箇所を調整でき、なおかつ低価格という点が、選んだ最大の理由です。その他にも、定めた各基準を最も多くクリアしていたのがYS-1です。

調整できる場所が多いのに安い(​コスパが良い)

約2万円という価格で、座面高だけでなく、座面位置やひじ掛け(アームレスト)の高さ調整ができるのは魅力的でしたね。イスによっては、アームレストはお飾りみたいなもので、ただ邪魔になってしまうものもありますからね。

  • 座面高(座面が40.5cmまで下げられる)
  • 座面位置(座面の奥行が調整できる)
  • 背座シンクロロッキング(3段階で固定できる)
  • 肘付き角度・高さ・前後調整(アームレストを机の高さに合わせられる)

座面の奥行調整ができる

以前使っていたチェアは、座面の奥行が長すぎて、深く腰掛けることができず、背もたれに寄りかかる「もぐりこみ」と呼ばれる姿勢になっていました。深く腰掛けようとしても、膝裏が座面に圧迫され、血行が悪くなっていたようにも感じます。そのため、浅く腰掛けることも多く、背もたれで腰を支えられず疲れやすくなっていました。

YS-1には、高級チェアについていることが多い座面奥行調整機構がしっかりついていました。調整頻度は多くありませんが、深く腰掛けることができるようになり、背もたれでしっかり背中を支えられるようになりました。

アームレストが調整できる

肘掛け・アームレストは、オプション扱いされていることも多いのですが、あると立ったり、座ったりするのが楽になります。作業中も腕を置いて肩への負担を軽減できます。

YS-1のアームレストは、高さだけでなく、前後左右にも調整できます。キーボードを使うタイピング作業時は、アームレストをデスクと同じ高さまであげ、肘の角度が90度以上になるようにしています。高さを上げすぎると、イスがデスク下に入らないこともありますが、収納時は高さを調整してしまうことができます。

アームレストをデスクの高さに合わせた様子
デスクの高さにアームレストを合わせると肘や肩に負担をかけずに作業可能

高さ調整は、手の届きやすい位置にあるレバーでできます。前後左右の調整も手で動かすだけです。

ランバーサポートがある

見えづらいのですが、腰をサポートするランバーサポートもちゃんと付いています。張り出しの調整はできませんが、ランバーサポートの位置は調整可能です。しっかりと腰を支えくれる感触があります。

ランバーサポートは上下に位置の調整が可能
ランバーサポートは上下に位置の調整が可能

ハイバック&ヘッドレストがある

疲れたとき、寄りかかって、背中を支えてくれるハイバックの高さがあると安心ですね。全身をホールドする、という感覚よりも、腰や背中、肩を支えてくれる、というイメージのハイバックです。ハイバックの上部、ちょうど肩甲骨があたる肩回りの部分は、クッションパッドになっており、しっかりと肩を支えてくれます。

ヘッドレストもメッシュ性で適度な弾力があり、倒れ掛かったときにちょうど頭を支えてくれます。

リクライニング&ロッキング機能が

リクライニング機構は大きく分けて、背面だけが動く背リクライニングと、座面も後方に連動して傾く背座リクライニングの2種類があります。

ゲーミングチェアは、背面だけが動き、180度フラットになるものも多く背リクライニングと言えます。背リクライニングは中低価格のモデルに多く、シンクロロッキングなど、メーカーによって名称はさまざまですが、背座リクライニングは、高級モデルのチェアに搭載されていることが多いです。

YS-1は価格的に高級チェアではありませんが、背座リクライニング(シンクロロッキング)が備わっています。リクライニングの角度をロックできたり、背を倒したときに押し戻す反力の調整もできます。

ロッキングは110°、120°、130°の位置で固定できます。ロッキングの固定方法は、好みの位置に背もたれを倒し、デスク右側の昇降レバーを内側へ押し込むだけ。解除はレバーを外側へ戻し、背もたれに力を加えたら戻ってきます。

背面メッシュ素材

ずっと座っていると蒸れますよね。昔のドラマで、社長や部長などえらい人がたまに革張りのごついイスを使っているのを見かけますが、最近は風通しの良いメッシュ生地の背面・座面の椅子が多いですよね。メッシュ生地が通気性がよく、涼しく感じます。

以前使っていたチェアは、背面も座面もチェックでした。風通しは良いのですが、座ったときに少し浮いた感覚がありました。今回は、一定の硬さがあり、安定した座り心地を作り出せるウレタンフォームのチェアを選択しました。

YS-1は、耐久性が高く型崩れがしにくいモールドウレタンを採用されています。モールドウレタンは、密度が高く、ムラが少なく型崩れしにくい特徴があります。

キャスターがウレタン製

腰痛・肩こりで医者に行くと「ときどき背伸びをしたり、立ってください」と言われます。イスから立ち上がる際、ストレスなく立ち上がれるよう、静音性の高いウレタンキャスターを使っているチェアを探しました。

ウレタンキャスターを採用
採用されているウレタンキャスターは静音性が高くすべりも滑らか

以前使っていたナイロン製キャスターは「ゴロゴロゴロ」という音がして、隣の部屋や下の階に音や振動が伝わっていないか、心配でした。YS-1のウレタンキャスターは音も静かで、振動もあまり気になりません。フローリングも以前より傷がつきにくくなっているように感じます。

地味ポイント:ハンガーがかけられる

実は、チェアの背面に専用ハンガーを取り付けられるニトリのワークチェア「クエト」と最後まで悩んでいました。残念ながら、クエトは座面高が47cmまでしか下がらなかったので、惜しくも選外となりました。ただ、YS-1も、ヘッドレスト部分にハンガーをかけることができました(笑)。

ハンガーラックはないけど、ハンガーはかけられます
ヘッドレストの根本部分にハンガーをかけてみた様子

専用ハンガーではありませんが、丈の短いジャンパーなら、問題なくかけられました。

開封&組み立て

そんなYS-1を注文し、届いたので、開封、組み立ててみました。

オフィスコム オフィスチェア YS-1 ダンボール
ダンボールに「肘なし・ヘッドレストなし」と書かれていますが「同梱商品あり」と書かれています

複雑な作業もなく、小1時間で出来上がりました。一部、説明書に書かれている内容と、ネジのアルファベットが合わないところもありましたが、形を見て作業すれば正しく組み立てられました。※この辺は許容範囲かな。

オフィスコム オフィスチェア YS-1 パーツ一覧
オフィスコム オフィスチェア YS-1 パーツ一覧
ネジやドライバーセット
説明書に書かれたネジのアルファベットと違っていましたが、形を見て作業したら無事完成しました。

デメリット

背もたれがちょっと短い

ハイバックと呼ばれるオフィスチェアとしては、背もたれが小さいかもしれません。以前使っていたタンスのゲンのハイバックチェアと比べると、ヘッドレスト部分を足して、ちょうど同じ高さです。身長169cmの私で、ギリギリ肩がハイバックから出ないくらいです。175cm以上の方は、小さく感じてしまいそうです。

ホコリが目立つ(特にウレタンキャスター)

私が選んだ黒は、マットでとても落ち着いた色合いです。一方、ホコリやチリが座面やランバーサポート部分にたまりやすく、結構目立ちます。特に、ウレタンキャスターは柔軟性があるので、フローリング上のホコリやチリを巻き取ってくれます。まぁ、こまめに掃除しろ、って話ですね(笑)。

個人宅への配送は送料がかかる

オフィスコムの製品は、公式サイトや楽天市場、PayPayモール、Amazonなどで購入可能です。ですが、オフィスコムは法人向け販売が基本のようで、個人が購入する場合、個人宅への配送料が別途発生します。商品は手ごろな価格ですが、配送料が加わるので、トータルの金額が少し高めに感じてしまいます。

上記のデメリットは、使い勝手には影響はありません。YS-1は値段の割に調整できる箇所が多く、自分の身体に合わせて調整がしやすいオフィスチェアだと思います。

まとめ

オフィスコム YS-1は、在宅勤務で、腰痛や肩こりにお悩みの方、特に慎重170cm以下の小柄な方にオススメなコスパの良いワーキングチェアです。腰痛や肩こりが気になる方は、座面高や座面の奥行などをチェックしてみてください。

この記事を書いた人
メッスィ~/召田 安宏

1984年生まれ。長野県に多い苗字だけど東京都出身。学生の頃にNGOと出会い、NGOの広報担当を10年以上経験。ボランティアや国際協力に関する話題、広報の仕事に役立つサービスやフリーソフトを調べるのが好き。詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。