スマホで本棚を撮影して査定額をチェック「本棚スキャン」 by バリューブックス
「読み終えた本を売りたい。でも、この本売れるのかな・・・」
と、思ったことはありませんか?
「古本屋に持ち込んでも二束三文にしかならなかった」ということもありますよね。
せっかく下取りに出したのに値段がつかなったり、1円にもならず古紙回収されることも。前もって「いくらぐらいで売れるか知りたい」というときに便利なサービスをご紹介します。
スマホで事前に査定額を確認できる
本の査定額を事前に一冊ずつ調べるのは大変ですよね。そこは文明の利器を活用してみましょう。
2019年のリリースされたバリューブックスの「本棚スキャン」をご紹介します。
「本棚スキャン」は、本の背表紙が並んでいる本棚をスマホで撮影するだけで査定額が分かるサービスです。1冊ずつ査定額を調べることはこれまでもできましたが、地道で、時間もかかりますよね。そんな時間を短縮でき、十数冊をまとめて査定できるの「本棚スキャン」はとても便利です。
バリューブックスは「本棚スキャン」だけでなく、バーコード(ICBN)を撮影して1冊ずつ査定額を調べる「バーコードスキャン」や、スマホやパソコンからキーワード、ISBN、タイトル名から買取金額を調べることもできます。
「本棚スキャン」の使い方
実際に、本棚スキャンのやり方を見てみましょう。
※後述の「ライブラリ」機能を活用したい方は、バリューブックスにアカウントを作成してログインしておくことをオススメします。(ログインにはAmazonアカウントやFacebook、Googleなどのソーシャルログインも利用可能)
1.スマホでバリューブックスのサイトにアクセス
「本棚スキャン」または「バリューブックス」で検索してバリューブックスのサイトへアクセスしてください。※アプリのダウンロードやインストールは不要です。
2.「本棚スキャン」をクリックしてカメラを起動
「本棚スキャンを始める」をクリックすると、スマホのカメラが起動します。そのカメラで本棚に並ぶ本(背表紙)を撮影してください。
3.本棚を撮影するだけ
スキャンした画像を読み込むと、撮影した本の背表紙がスキャンされ「冊数&買取額合計」が表示されます。
4.スキャン結果が表示される
スキャンされた本の情報は、スマホ・PCで閲覧できます。本の買取額の傾向として、4つにカテゴライズされたチャートも表示され「すぐに売れるが、時間が経つと買取できなくなる可能性」や「売れるのに時間はかかるが市場価値が高い」など、本の傾向がチャートですぐに分かります。
もちろん「市場価格が低く、売れにくい本」もあるため、バリューブックスではない業者を利用したり、他の処理方針を検討する必要もあります。
スキャンした本の情報は「ライブラリ」機能で記録ができます。スキャンするのに数秒ほど時間がかかるのと、認識精度は完璧ではありません。何枚も連続で撮っているとエラーが出たり、違う本が結果に表示されたりました。※一度に査定できる本は20冊くらいで、背表紙の文字から本を認識しているので、雑誌や漫画は苦手だそうです。
でも、エラー率は高くないし、間違いは10冊のうち1冊あるかないかぐらいです。背表紙の文字の大きさがバラバラだったり、装飾が多い装丁だと少し苦手な程度。それより、数十冊の買取額が分かる利便性はもちろん、意外な本が高額査定されたり、隠れた財宝を発掘するような楽しさを味わえます。
2020年2月に追加された「ライブラリ」機能
本の査定額を1冊ずつ調べていくのはなかなか骨の折れる作業ですが、本棚スキャンで調べた本は「ライブラリ」機能で保存ができます。
「ライブラリ」には本棚を作成でき、本棚でスキャンした本の整理ができます。しかし、本棚の一覧表示画面に査定額が表示されなかったり、移動や削除の操作が少し分かりにくかったり、利便性は今一歩の印象です。
しかし、スキャンした本をすべて後から整理するのは大変なので「バリューブックスで売りたい本棚」とか「買取額0円(=買い取れない本)の本棚」など、本棚を2つ作っておき、スキャン時に振り分けてしまうことをオススメします。
古本を送る前の「選別」のお願い
古本業者も「買い取れないもの」が存在します。そのため、古本を送る前に「買取できないもの」が入っていないか、事前の仕分けと選別にご協力をお願いします。
買い取れないもの・値段がつきにくいもの
買い取れないもの | 値段がつきにくいもの |
・バーコード(ISBN)が付いていない書籍 ・雑誌 | ・古い漫画 ・数年前のベストセラー |
事前に買取額をチェックできる機能は、使う側としてはとても便利なサービスです。そんなサービスをリリースした背景には、本を受け取る側の事情が関係しているようです。
送る前に「選別」する意味
実は、バリューブックスに届く本のうち、およそ半分は値段がつけられず、買い取ることができないそうです。バリューブックスでは、買い取れなかった本の一部を病院や学校などへ寄付したり、無印良品と提携して店頭で販売したり、受け取った本を次の読み手に届けられるよう工夫されています。
それでも、残念ながら値段が付かず、古紙回収に出したり、廃棄処分するしかない本もあります。そのような本の選別にかかる時間や費用などのコストが発生しています。
残念なことに「古本の買取サービス」は、送る側にとって「不要な本を処分してくれるサービス」という認識も強くあるようです。
新型コロナウィルス感染拡大により、バリューブックスは2020年4月13日から現場に出るスタッフ人数を減らし、営業継続を目指しています。私たちが住んでいる地域でも感染が確認されたり、学校の授業や勤務先の業務に支障が出ています。感染拡大の影響は、本を受けとる側も同じです。働く人と、その家族が安心して過ごせるよう、事前にできる本の「選別」をすることで、選別のための人手を少なくすることができ、廃棄のコストを減らせる可能性があります。その方が、お互いにとってより良い結果になると思いませんか。
「本を捨てる」から「本を次へ活かす」方向へのシフトを
バリューブックスは、本の買い取りだけでなく、応援したい支援先を決め、本を送ることで、活動への寄付になるサービス「チャリボン」を展開しています。
今、世界では、学校が閉鎖されている国は186カ国、約15億7900万人の生徒が学校に教育を受けることができません。(出所:ユネスコ COVID-19 Educational Disruption and Response 2020年4月26日時点)
特に、医療設備が整っておらず、社会情勢が不安定な途上国ほど、感染が急速に広まる恐れがあります。必要としている人へ、必要な支援を届けるため、新型コロナウイルス感染が拡大している今だからこそ、次の誰かに届くよう「本棚スキャン(おためし査定)」や「チャリボン」を活用してみませんか。