9月5日は「国際チャリティー・デー」

9月5日は、国際連合が定める「国際チャリティー・デー(International Day of Charity draft)」です。世界中の人々にボランティア活動や慈善活動の重要性について啓発し、参加を呼び掛けるため、2012年12月、国連がマザー・テレサの命日である9月5日を「国際チャリティー・デー」に制定しました。

9月5日は国際チャリティー・デーです

そもそもチャリティーって?

チャリティー(charity)とは、慈善(行為または事業)、施し、人に対する慈悲、寛容、思いやりなどを意味する言葉です。慈善の精神に基づいて行われる公益的な活動・行為もしくはそれを行う組織など、寄付そのものをチャリティーと呼ばれることも増えています。

「チャリティ・マラソン」や「チャリティ・マッチ」、「チャリティ・コンサート」など、チャリティを冠するイベントも多く開催されていますね。

「国際チャリティー・デー」は、貧しく、弱い立場に置かれた人々のための活動に一生を捧げ、世界中から慕われたマザー・テレサを偲び、困難で弱い状況にある人々のために活動するチャリティーの精神を広めていこうという想いが込められています。

9月5日、国際チャリティー・デーに合わせ、私たちにもできるチャリティーについて考えてみませんか?

日本人はチャリティー≒寄付をしない?

2011年、東日本大震災が発生し、日本中から寄付が集まり、多くの人が被災地での復興支援にボランティアとして参加したことは記憶に新しいですね。日本ファンドレイジング協会の寄付白書によると、2010年の個人寄付総額、約4874億円に対し、2011年の震災寄付を除く個人寄付金額は約5182億円と、震災以外の通常の寄付も増えました。

しかし、イギリスのチャリティー団体 Charities Aid Foundation(CAF)が調査機関に依頼して、全世界140カ国で寄付行為やボランティア活動について調査を行った「世界寄付指数(World Giving Index)」によると、日本は2014年の90位から、2015年102位、2016年はさらにランクを下げて114位となっています。

大きな災害があったとき、力を合わせて苦難を乗り越えられる一方、時間の経過とともに徐々にチャリティー(=寛容、思いやり)の心が少しずつ弱まってしまう傾向にあるのかもしれません。

チャリティーを身近に感じる「はじめの一歩」

国内で災害が発生した際、多くの人がチャリティーについて考える一方、日本国外で起きた問題は「遠い国の問題」であり「問題が大きすぎて何をしたらよいかわからない」と感じてしまうのも事実です。

歴史的、文化的、地理的な理由はありますが、チャリティー≒寄付という行為が、まだ日々の生活、日常の中に溶け込んでいないからではないでしょうか。

マザー・テレサは、こんな言葉を残しています。

私たちは、大きいことはできません。小さなことを大きな愛をもって行うだけです

たとえささやかなチャリティーであっても、その小さな一歩を踏み出すことが大切ではないでしょうか。

最近は、寄付の方法もさまざまです。お金での寄付はもちろん、「もの」を通じた寄付、お買い物を通じたチャリティーもあります。(本ブログ「国際協力“はじめの一歩”」では、さまざまなチャリティー≒寄付の方法をご紹介しています。ぜひ参考にしていただけると幸いです)

募金・寄付 | 国際協力“はじめの一歩”

集めて社会貢献 | 国際協力“はじめの一歩”

買い物で社会貢献 | 国際協力“はじめの一歩”

9月5日の国際チャリティー・デーに合わせて、あなたにできるチャリティーの形をぜひ探してみてください。