子供がポルノやダイヤ生産に、児童労働2億人 米報告書

2001年9月11日。
その日、野球部の練習をさぼって、テレビをぼけぇ〜っと眺めていた。
緊急ニュース速報で「世界貿易センタービルに飛行機が衝突」っと流れたテロップ。
その後映し出されたビルに衝突した瞬間の映像・・・。
あのとき、部活をさぼっていなかったら、いまの自分はなかった。
野球部をやめることも、拓大の国際開発学部に進んだことも、
いまの職場で働いてることも・・・。
そんな日から、早8年。

【9月11日 AFP】子どもたちはウクライナでポルノ、フィリピンで花火、シエラレオネでダイヤモンドの生産に従事させられている――。このような事実が、米労働省が10日発表した強制労働と児童労働に関する報告書で明らかになった。出所:AFPBB News

報告書によると、アフガニスタンや北朝鮮、ウズベキスタンなど58か国で
強制労働や児童労働、またはその両方によって122品目もの製品が生産されて
いる。農産物が最も多く、工業製品、鉱産物がそれに続いている。
米労働省がこのようなリストを発表するのは初めて。
児童労働は強制労働より一般的に行われており、主な生産物は農業分野では
綿、サトウキビ、タバコ、コーヒー、コメ、カカオ、工業分野ではれんが、
衣料品、じゅうたん、靴、鉱工業分野では金、石炭など。
児童労働で生産された各種製品がが海外市場に出回っているという。
あの日、ビルに飛行機が衝突した瞬間から、何が変わったのだろう。
世界は何かが変わったのだろうか?
いまだに、2億1800万人の子どもたちが児童労働(=義務教育を妨げる労働や法律で禁止されている18歳未満の危険・有害な労働)をしているという事実。。
世界58か国で強制労働や児童労働が行われ、子どもたちによって、
農作物から鉱工業品、商品の原料、そして最終製品まで、
122品目もの製品が作られていることも、事実。
さらに、わたしたちの身の回りのモノも、子どもによってつくられているかもしれない・・・。
否。
児童労働がかかわっている商品を手にしていないなんて、誰が言うことができるのだろうか。
グローバル社会と呼ばれる現代、貿易を通じて私たちの生活は児童労働とつながっています。
つながっているからこそ、消費者の声で、経済のしくみを変えていくことも、できるはずです。