夏休みの自由研究で「児童労働」を学ぶオススメ本9冊

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8月中旬。世間はお盆休みの真っ只中ですね。

お盆が過ぎると、小学生たちがざわつきはじめる頃です。

そう、「自由研究」に・・・。

自分の子ども時代の経験(教訓?)から、親が子どもたちにコツコツと宿題を進めるよう指導する家庭も多いらしいですね。それでも「えっ!? 夏休みの宿題、ぜんぜんやってないの!!??」ということもありますよね。

でも、「安心してください♪」

読書感想文や自由研究は、テーマさえ決めれば新学期までにちゃんと終わりますから。小学校高学年にもなると、身近なことから社会的な問題にも興味を持ち始める子もちらほら。そんな子どもたちにオススメのテーマが「児童労働」です。

近年、夏休みの自由研究で社会課題や国際協力問題について調べる子が増えています。国際協力の問題の中でも「児童労働」は、小学生にとってはとても身近に感じられるテーマです。世界では自分と同い年の子どもたちが働いていることを知ると、真剣に調べ始める子どもたちが少なくありません。そこで、小学生のお子さんでも「児童労働」について学べるオススメの9冊をご紹介します!!

夏休みの自由研究で「児童労働」を学ぶオススメ本9冊

児童労働の原因や解決のためできることの参考書に

「児童労働」は、漢字が4文字並んでいる時点で「難しそう」とか「カタイ」というイメージが先行しがち。インターネットで検索しても、難しいタイトルの分厚い本や論文ばかりがヒットしていました(少し昔の話)。そんな難しいイメージの児童労働を分り易く解説した入門書的な一冊。小学校低学年には少し難しいかも。まずはお父さん、お母さんが読んでみてください。お子さんから「児童労働」について質問されたときの参考書にしてみてください♪

日本に住む「ぼく」は「そのこ」のことを知っている

「児童労働」のことを言葉で説明するのは難しいですよね。最初のきっかけとして、谷川俊太郎さんの「そのこ」を読み聞かせてみてはいかがでしょうか?

“そのこはとおくにいる そのこはぼくのともだちじゃない でもぼくはしっている”

というフレーズではじまり、「そのこ」のことを思い浮かべる「ぼく」の気持ちがつづられ、最後は「そのこのみらいのためになにができるか だれかぼくにおしえてほしい」で終わります。

この本をきっかけに、「児童労働」や世界の子どもたちの今について、考えてみませんか?

第二版は絵本後半に英語訳も掲載されているので英語の勉強にも使えるかも♪

コットンの児童労働をテーマにした写真と絵のコラボ本

インドのコットン生産地における児童労働をテーマにした一冊。絵本「そのこ」の絵を描いた塚本やすしさんの日本の絵と、写真家・谷本美加さんのインドの写真を見比べる構図に。後半は、インドで生産されたコットンがどのように日本のわたしたちの手元に届く様子が解説されています。遠いと思いがちな外国を、より身近に感じられる一冊です。

「漫画ばっかり読んでないで勉強しなさい!」→「勉強してるよ!!漫画で!」

ずばり、児童労働だけをテーマにした本ではありません。飢餓や貧困、環境破壊がテーマですが、これらは世界の子どもたちの問題と関連性のある課題ばかりです。子どもたちが働かなくてはならない原因はさまざまある中で、貧困はとても密接に関わってくる課題です。そんな貧困について、漫画で分り易く解説してくれます。(※書いてある情報は少し古くなっているのでご注意ください)

世界がもし100人だとしたら・・・

説明不要の有名本「世界がもし100人の村だったら」を、子どもに関する統計を集めて編集された一冊。さまざまな統計から、世界の子どもたちの現状と、わたしたちの暮らしとのつながりを考えることができます。

5000円で、ガーナの子どもに学用品一式を提供できます

学校の図書館に「100円でできる国際協力」シリーズはありませんか?小学生にも国際協力を身近に感じてもらえるように「○○円で○○ができる」というテーマでまとめられたシリーズです(普通の本屋さんではあまり見かけられないかも)。写真と、解説で構成され、第四弾の「子どもたちを守る」では、予防接種や人身売買、児童労働、ストリートチルドレンなどが紹介されています。

世界の学校にいけない子どもを写真で地域別に見る

120を超える国を訪ね、子どもの姿を写してきた田沼武能さんによる写真シリーズ。第7回学校図書館出版賞受賞。アフリカ、アジア・オセアニア、中南米、中東・北アフリカと、地域別に4冊あります。関心を持った国・地域をよりイメージするために使ってみてはいかがでしょうか。

日本語と英語で表現する痛烈なメッセージのある絵本

マラウィで魚を売る子ども、イラクで両腕を地雷で失った子どもなど世界中の過酷な現場で生きる子どもたちの声が貼り絵と詩で表現されています。

世界で働く子どもたち もっと知りたい Child Laborers in the World Want to Know More

末光 有子 文芸社 2010-07-01
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日本の昆虫ブームが児童労働と環境破壊を生む

少し番外編です。他の本は「子ども」や「貧困」が主なテーマでしたが、環境をテーマにした本にも「児童労働」は紹介されています。しかも、意外にも「カブトムシ」が!? 出前授業などで児童労働を紹介するとき、「例えば、カカオやコットンを作る現場だけでなく、サッカーボールやジーンズ、コーヒー、携帯電話の材料(レアメタル)、サトウキビ、カブトムシ・・・などでも児童労働が報告されています」と紹介すると「えっ!? カブトムシ?」と驚かれます。カブトムシなど昆虫の児童労働に関することがこの本に載っていることを、実は小学生に教えてもらいました。気になる方は、ぜひチェックしてみてください♪

児童労働について書かれた本は意外とたくさんありますね。
(※最初は5冊程度にしようと思っていたら、本当に多くてww)

最近は絵本や写真など、小学生でもわかりやすい本が増えています。

ぜひ、「夏休みの宿題、どうしよう~」という方は、世界の子どもたちのこと、
児童労働について、調べてみてはいかがでしょうか?

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About 召田 安宏 760 Articles
1984年生まれ。2008年より国際協力NGOの広報を担当しています。拓殖大学 国際開発学部を卒業後、一般企業を経て、NGOの世界に。世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース)を経て、2016年よりシャンティ国際ボランティアへ。広報・国内事業一筋。チョコっと世界をのぞいてみませんか?