専門店

2005/11/24

 最近隔週木曜日に大塚〜後楽園間を歩くことが習慣となっている。交通量の多い通りはうるさくてポータブルラジオの音が聞きとりにくい。そんな煩わしさからこの店は開放してくれた。


 それは10月初旬くらいだったろうか。この夏インターンさせていただいたAPIC(国際協力推進協会)、別名国際協力プラザで本を借りるようになった。貸出機関は2週間。ちょうど、DEAR-YOUTHのミーティングと重なり、さらに事務所も近いので隔週で通うようになった。

 本を返し、30分ほど新たに借りる本を物色してからいざ後楽園へ。大体距離にして、地下鉄の駅2つ分くらいである。春日通りを直進。銀杏のにおいがきついお茶の水女子大前を通過し、跡見学園の前を通る。そして拓殖大学の文京キャンパスへの最寄り駅、茗荷谷を通過し、しばらくいったところにその店はある。

 「カレー専門店 クラウン エース 茗荷谷店」と煌々と輝く黄色い看板に吸い寄せられた。中を覗くと誰もいない。多少の不安を覚えたが、それよりもカレー専門店という名称への好奇心が勝った。

 松屋と同じカウンター形式で食券自販機で購入するシステムだった。チキン・ポークカレーが380円。いくらか上乗せすればバリエーション豊富なラインナップ。さすが専門店といったところか。

 チキンカレーを注文し、しばらく待った。なぜかとても落ち着く。しばらくしてカレーが運ばれてきた。そしてがっついた。店内には小さな音でクラシック音楽が流れ、スプーンが皿を叩く音が際立って聞こえた。外の音がほとんど遮断されている証拠だ。

 しばらくすると、ギンギンに冷えた銀の水入れが運ばれてきた。カレー専門店、カレーの辛さに対しての心配りだろう。水入れの周りには水滴が無数についている。黄色く淡い電灯の光をうけた水滴は一種の芸術にも思えた。

 面白みもなにもない店かもしれないが、妙に落ち着ける店だった。また、いきたいと思わせる何かがあの店にはあるみたいだ。