神田祭り
今日は「神田祭」神輿宮入の日だ。江戸っ子の親父は昨日から神田のお兄さんのところへいっている。今日は母と二人で見に行くことにした。
「神田祭」。初めて見に行った。東京に住んで早20年(そんなでもないか・・・)。今まで見に行く機会がなかったのかわからないが、はじめてだった。地元の子ども神輿などは小さいころよくかついだ記憶はある。しかし、これほど大規模な祭りははじめてだ。
いくつもの神輿が神田明神に宮入してくる。そのどれもが威勢の良い掛け声と熱気に包まれて。人人人。そしてカメラカメラカメラ。人がたくさんいて、カメラを構える人もたくさんいた。
神輿の担ぎ手たちはそろいの半纏(はんてん)を着て掛け声を上げる。町内会ごと色とりどりに半纏が彩られる。親父は「岩本町三丁目」通称「岩三」の半纏を着て神輿の周辺をうろついていた。声をかけると嗄れ(しゃがれ)声が帰ってきた。どうやら前日がんばりすぎて体力も声も限界だったようだ。まぁ、それでも親戚の子を肩車するくらいの元気は残っているようだが。
神輿は明神を出て、中央通りへぬけた。そこは歩行者天国になっており、続々と神輿が集まってくる。どうやら連合を組んで連なって進むようだ。中央通りは末広町からスタートし、秋葉原駅前を通過する。江戸っ子の威勢よい掛け声が秋葉原の電気街を駆け巡る。道端ではそれに負けじとアイドル?のミニライブが行われていた。神田祭は外国人が日本の文化をいっぺんに(?)感じられる場なのかもしれない。
人ごみが苦手な私は、とても人が多いことに驚いた。神田のおばさんによるとこれでも少ないほう。本当に多いときは身動き取れないくらいだそうだ。それはちょっと勘弁かな。
しばらくしてみねじと合流し、御徒町にあるFTCJ事務局に行ってみた。誰もいなかった。まぁ、NGOの事務局なんてそんなもんさ。常に人がいるなんてありえません。
その後、上野のアメ横を通り、センタービル地下のアジア市場へ行ってみた。アジアの名産品が並び、アジアの言葉が飛び交う東京でアジアを感じれる場所だ。豚足やナンプラー、ヌォックマム。得たいの知れない魚に巨大なムール貝。なんだかわからないが、そこがアジアらしい。
上野駅まで足を伸ばし、駄菓子屋で100円程度の買い物をして帰宅。雷が鳴り響く中、電車はひた走る。ところが突然急ブレーキ!しばらくして車内アナウンス。「停車位置をオーバーしましたのでしばらくお待ちください」。まぁ、よくあることだが、あの事故以来電車に対する接し方が変わったようにも思える。
今までは、必ず時間通りに来て、正確なダイヤで運行しているもの、と思っていた。けど、今は同じ人間が運転するオーバーランもダイヤの乱れも当たり前の乗り物と思っている。そのほうが電車が遅れたりしてもイライラしなくてすむしね。あまり何もかも完全を求めないほうが良いと思う今日この頃・・。