Windows10でPDFを閲覧・編集できるフリーソフト7選

2020/02/15

PDFファイルを「もっと手軽に開きたい」とか「ページ数の多いPDFファイルからページを抽出・削除したい」、「この画面をPDFファイルにしたい」と思ったことはありませんか?

PDFファイルを見るのによく使われる Adobe Acrobat Reader DC は、ソフトの起動が遅く、表示まで時間がかかったりしますよね。

また「PDFファイルのこのページだけを共有したい」という場合、Adobe Acrobat Reader DC ではPDFファイルの分割ができません。同じAdobe製のAdobe Acrobat DC を使えば、PDFファイルを分割、結合、抽出することはできますが、使うには月額費用が発生し、多機能なため起動も早いとは言えません。「たまにPDF編集をする人」にとってはハードルが高い・・・。

そこで、Windows10で使える無料のフリーソフトの中から、PDFを「見る」「書き込む」「編集(分割・結合)する」ためのソフトをご紹介します。

PDFを「見る」ソフト

Adobe Acrobat Reader DCよりも軽量かつ軽快に動作するPDF閲覧ソフトです。

1.sumatraPDF|軽快なPDFソフト

とにかく軽量・軽快でシンプルなPDFリーダーです。パソコンにインストールしなくても使用できるため、USBメモリに保存しておき、外出先やいつもと環境が違うパソコンで素早くPDFを閲覧したいときに便利です。海外製のソフトですが、日本語にも対応しています。

PDFファイルを編集する機能はなく、表示できるのはPDFファイルのプロパティぐらいです。機能はシンプルですが、タブ切り替え式で複数のPDFを開いておくことができます。画面幅いっぱいに表示させたり、縦いっぱいに1ページずつ表示させるのも1クリックです。とにかく素早く内容だけ確認したい人にオススメです。

PDFに「書き込める」ソフト

2.Foxit Reader|軽量・軽快でシンプル

軽量・軽快な定番フリーPDFビューワーで、PDFファイルへの注釈の書き込みや色付けなどが可能です。複数のPDFをタブで切り替えて表示できます。

鉛筆やペンで書き込みができるほか、「承認済み」や「至急/極秘」、閲覧日時を追加できるスタンプなどが充実しています。

スタンプは「承認済み」や「至急」など日本語で〇型の印鑑風なものも

ただし「PDFのページ削除」や「ファイル分割・結合」などはできません。それでも軽量で、マウスモードとタッチモードの切り替え機能があったり、PDFファイルの閲覧・回覧が主目的の人にオススメです。

3.PDF-XChange Editor|ページの並び替え・分割・結合が可能

軽快に動作する定番のフリーのPDFビューワーだった「PDF-XChange Viewer」の後継ソフトです。タブ切り替え型で軽快に動作し、なおかつ「ファイルの分割」ができます。(※「結合」も可能ですが、有料のライセンスキーが必要です)

PDF-XChange EditorでPDFファイルを開いたイメージ
PDF-XChange EditorでPDFファイルを開いたイメージ

地味に便利なのは、PDFの「プロパティ」を編集できるところ。WordやPowerPointから作ったPDFファイルの「作成者」欄が個人名だったり、変なニックネームだったりすることがあります。そのままウェブサイトにアップすると、ページタイトルが恥ずかしい感じ状態になってしまうので「PDF-XChange Editor」で編集することをオススメします。

スタンプは「DRAFT」や「TOP SECRET」など英語のため、海外の人とやりとりする場合やページ数の多いPDFファイルを分割したい人にオススメです。

スタンプは「DRAFT」や「FINAL」など英語表記

PDFファイルを「分割・結合する」ソフト

「ページ数が多いPDFファイルの一部のページだけを取り出して送りたい」というときに編集(分割・抽出)したり、複数のPDFファイルを一つにまとめることができるソフトです。PDFの分割や抽出ができると、添付ファイルサイズを小さくでき、無関係なページまで見られる心配もありません。

4.PDF sam Basic|分割・結合・抽出・回転ができる加工ソフト

正確には「PDF Split and Merge Basic」というソフトで、名前の通り、PDFファイルの分割・結合・抽出などができる加工ソフトです。

マージ(結合)、分割、抽出、回転などの機能が使えます

「マージ(結合)」「分割」「抽出」「回転」のPDF加工の基本的な機能のほか、「しおりで分割」や「交互にミックス」「サイズで分割」などもできます。

5.pdf_as|PDFへの変換・結合・分割などの機能をコンパクト

ウェブページや画像ファイルをPDFへ変換したり、PDFファイルの分割・結合・プロパティ編集などができるフリーソフトです。インストール不要なので「急に結合・分割する必要がある!」というとき、職場のPCにさっと入れて使うこともできます。

※どちらもPDFファイルの閲覧機能はないため、前述の「sumatraPDF」や「Foxit Reader」「PDF-XChange Editor」との併用が必要です。

PDFファイルに「変換する」ソフト

「ウェブサイトをPDFファイル化して送りたい」というときに使えるソフトです。

6.CubePDF|WEBブラウザのページもPDFへ変換可能

Windowsの印刷機能を利用した仮想プリンターソフトで、ブラウザで見ている画面やメール本文などをPDFファイルにすることができます。 WordやPowerPointからもPDFを作成できるようになりましたが、 ウェブサイトのページや届いたメールなどをPDF化したいときに役立ちます。

Cube PDFはファイル変換専用ソフトですが、同社のこちらも無料の編集ソフト、Cube PDF Utirityと合わせて使用すれば、画像をトリミングなどの加工をし、PDFファイルに変換して保存するなどの使い方も可能です。

【豆知識】ChromeでもPDFファイルのページ抽出ができる

実は、Chromeの「印刷」機能を使えば、ウェブサイトのPDFファイル化はもちろん、「ページの抽出」も可能なんです。

PDFファイルの分割方法はとても簡単です。

  1. PDFファイルをChrome上にドラッグ&ドロップ
  2. 「印刷」を選択して、送信先を「PDFに保存」を選択
  3. 「ページ」にPDFにしたいページを選択する

特別なソフトがなくてもPDFの分割ができる 覚えておいて損はない豆知識です。

タブレットや2-in-1PCで使うならUWPアプリもあり?

Windows8以降、Microsoft Store(当初はWindowsストア) からソフトをインストールできるようになりました。ストアアプリからインストールできるソフトは「ユニバーサル Windows プラットフォーム (UWP) アプリ」と呼ばれます。

Windows8がリリースされた当初、既存のソフトと比較して「起動が遅い」「重い」「使いづらい」と言われ、ネット上でもあまりよい印象を持たれていませんでした。

ですが、Windows8はタブレット端末やタッチパネル搭載機で使えるOSとしてリリースされ、UWPソフトもタッチ操作がしやすいよう設計されています。旧来のインストールソフトは、マウスやキーボードで操作する前提で作られているため、指で操作しずらい傾向があります。

Windows7のサポート終了に伴い、Windows10に移行したことで目にする機会も増えてきそうなので、Storeアプリで「PDF」と検索して上位に出てきたソフトをいくつかインストールして使ってみました。

7.PDF Reader – View, Edit, Annotate by Xodo|UWPソフト

Google Playで「Xodo PDF Reader & Editor リーダー&エディター」というアプリを提供しているXodo Technologies Inc.のUWPソフトです。ソフト名は”Reader”ですが、Edit(編集)も可能です。複数ページがあるPDFのページを入れ替えたり、ページを削除できます。

Xodo PDF Reader & Editor リーダー&エディター
複数ページがあるPDFのページ入れ替え・削除が可能です

ユーザーインターフェイスはシンプルで、画面サイズが小さいノートPCやタブレット端末でも使いやすいです。タッチパネルが使えるノートPCやタブレットならば、指を使っての拡大・縮小も簡単です。ただし、日本語対応していないところが難点かも。

【残念】PDF Reader – 閲覧、編集、シェア

Microsoft Storeで「PDF」と検索すると上位に表示されるシンプルな名前のソフトで、「PDFの結合」や「分割PDF(おそらくPDFファイルを分割すること)」などの機能があるようです。しかし「変換ツール」を使用するにはライセンス購入が必要です。

しかし、残念ながら目立つ位置に広告が表示され、日本語訳も不自然です。

UWPアプリ「PDF Reader」でPDFを開いたイメージ
UWPアプリ「PDF Reader」下部に広告が表示されます

旧来のインストール型フリーソフトよりソフト(アプリ)のサイズが小さいところもメリットです。例えば、Foxit Readerのファイルサイズ約280MBと、PDF Xchanger Editorが680MBに対し、なんとXodo PDF Readerは49MBです(驚)

PDF-XChange EditorやFoxit Readerと比べるとPDFの加工機能は少なくなりますが、タッチパネルの操作性はUWPアプリの方が優れているので、ノートPCやタブレットで「PDFの閲覧だけで充分」という方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

どのPDFソフトを選ぶべきか

新旧さまざまなソフトが存在しているPDFソフト。古くからあるソフトもバージョンアップを繰り返し、最新のPC環境でも使いやすいものが多くあります。

私もいろいろなソフトを使ってきましたが、現在は「sumatraPDF」で見て、プロパティを「PDF-XChange Editor」で修正して、分割や結合は「PDF Split and Merge」と、用途に合わせて組み合わせて使っています。

UWPアプリもタブレットに最適化されているなど、PCのスペックや仕様、使うシーンや用途に合わせてソフトを選べることができます。この記事が「ソフトがたくさんありすぎてよく分からない」という方のお役に立てましたら幸いです。

この記事を書いた人
メッスィ~/召田 安宏

1984年生まれ。長野県に多い苗字だけど東京都出身。学生の頃にNGOと出会い、NGOの広報担当を10年以上経験。ボランティアや国際協力に関する話題、広報の仕事に役立つサービスやフリーソフトを調べるのが好き。詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。