最近女の子のキャラクターが増えた『きかんしゃトーマス』が伝えるSDGsってなぁに?

2019/05/28

きかんしゃトーマスとSDGs
(映画「映画きかんしゃトーマス GO!GO!地球まるごとアドベンチャー」のチラシ裏面)

ある日、子どもを連れてトイザらスへ遊びに行ったとき、ふと映画「きかんしゃトーマス」のチラシが目に留まりました。

最初『トーマスって、映画もやってるんだ~』ぐらいの気持ちでしたが、チラシの裏面を見ると、何やらレインボーのマークが・・・・。

『なんと!これは「SDGsマーク」ではないか!(驚愕!!)』と、一人静かに興奮したのはここだけの話。
(いわゆる職業病的なヤツです)

実は、テレビ番組「きかんしゃトーマス」を制作するマテル社(アメリカ合衆国)は国連と協力して、持続可能な開発目標(SDGs)をトーマスの新シリーズで紹介することを2018年9月に発表していたのです。

世界共通の目標「持続可能な開発目標(SDGs)」

持続可能な開発目標(SDGs)とは、2015年9月に国連総会で採択された、2030年までに世界が取り組むべき17のゴール(目標)と169のターゲット(具体的目標)のことです。貧困や飢餓、働きがい、経済成長、気候変動など、世界が抱えるさまざまな課題が網羅されています。

SDGsは、国連で決まった目標ですが、先進国・途上国を問わず、世界が一丸となって達成すべき目標とされています。国はもちろん、経済活動を行う企業や、日々子どもたちに教える学校、人々が住む地域、家庭、個人単位での協力が呼びかけられています。

「きかんしゃトーマス(Thomas and Friends)」はご存知のとおり、個性的なキャラクターの蒸気機関車や車両たちを描いた人気番組です。※我が家の息子くんも大好きで、いつも「ポッポ!ポッポ!」と夢中になって観ています(笑)

そんなトーマスと国連が連携することで、番組を通じて子どもたちはもちろん、その家族もSDGsを知るきっかけになりますよね。そこが連携の狙いだったようです。

2019年4月5日に公開された映画『映画 きかんしゃトーマス Go!Go!地球まるごとアドベンチャー』や、同じく4月からEテレで放送されたテレビアニメ「きかんしゃトーマス」の新シリーズで、SDGsにまつわるお話が紹介されています。

トーマスで取り上げられるゴール

「きかんしゃトーマス」のストーリーの中で紹介されるSDGsのゴール(目標)には、Goal4「質の高い教育をみんなに」やGoal5「ジェンダー平等を実現しよう」、Goal12「つくる責任つかう責任」などがあります。

Goal4「質の高い教育をみんなに」

Goal5「ジェンダー平等を実現しよう」

これまでの「きかんしゃトーマス」は、イギリスのアイリッシュ海に浮かぶとされる架空の島“ソドー島”が舞台でしたが、新しいシリーズでは、中国やインド、オーストラリア、そして日本など、世界を舞台にトーマスたちが活躍します。

新たに登場するキャラクター(機関車たち)もアフリカ・ケニア出身の女の子の機関車ニアや、インド出身のアシマ、中国出身のホンメイなど、インターナショナルかつ、女の子も多いです。

Goal12「つくる責任つかう責任」

もともと、レッジという屑鉄置き場で働くクレーンがいて、まだ使えそうな廃品はとっておいたり、スクラップを使ってクリスマスツリーを作ったりするエピソードがありました。新しいシリーズでも、リサイクルや再利用(リユース)をテーマにしたエピソードがあるようです。

トーマスは子どもの発達を促す効果も

SDGsという世界が取り組む目標を取り上げている「きかんしゃトーマス」ですが、実は番組そのものが子どもたちによい影響を与えているという研究成果も報告されています。

2019年5月23日に東京学芸大こども未来研究所とソニー・クリエイティブプロダクツ(SCP)は「きかんしゃトーマス」が非認知能力の発育に影響をもたらす可能性があると発表しました。「きかんしゃトーマス」に関心のある子どもは、遊びに集中して取り組む姿や、遊びや生活の中で自発的な姿がみられる程度が高いことがわかったそうです。

非認知能力とは、数、言葉、色の理解する「認知能力」に対し、物事に集中して取り組むことや難題に立ち向かうこと、主体性、自己肯定感を持つことなど「認知能力ではない能力」のことです。「認知能力」が学校のテストなどで測れるのに対し、テストでは測りにくく、社会生活において重要性が増している力が「非認知能力」と言えます。

教育的効果を学術的に解き明かそうというプロジェクトが2018年6月に始動。その研究結果が発表され、幼児教育の優れたパートナーとして「きかんしゃトーマス」が認められた。(引用:学術的に証明!「きかんしゃトーマス」は幼児教育の優れたパートナー|ウォーカープラス

「きかんしゃトーマス」のアニメーションを好んで視聴する子どもたちは、「非認知能力」の自然な発達が期待できると推察している

非認知能力については、「学力」の経済学(中室 牧子 2015年)で詳しく紹介されています。

私が子どもの頃の「きかんしゃトーマス」は、森本レオさんのナレーションが印象的な人形劇でしたが、最近のトーマスは3DCGで、表情も豊かで、とてもよく動きます。実は、息子が楽しそうに見ているのを口実に、私自身楽しんで観ています(笑)

ぜひみなさんも「きかんしゃトーマス」の新しいチャレンジにご注目ください!