「子ども支援NGO能力強化五ヵ年計画」2004年度海外研修 報告会
品川のユニセフハウスで行われた研修報告会に参加してきました。報告会では、我らがFTCJ拓殖の町井望さんが今夏参加したフィリピンでの研修の報告が行われました。フィリピンは、私も一ヶ月間研修に行った馴染みのある国でした。
研修会には、望さんとFTCJで現在活躍している岡野沙知子(高校3年)が出席するのである。いかない理由がどこにある。っということで自分と斉藤隆太、上月真也のFTCJ拓殖が誇る精鋭部隊(?)が参上した。
報告会の現場は日本ユニセフ協会が運営するユニセフハウスという建造物。開始は19:00から。ちょうど開始5分前に現場に到着したのだが、入れない。正門は閉まっており、裏口から入ろうにもオートロックがかかっている。町井氏に連絡しても留守番電話。早速絶体絶命のピンチ。そしたら斉藤がオートロックを適当にダイアルしたらオック解除!なんとか潜入に成功。
無事に町井、岡野両名と接触成功。大阪に引っ越した中島早苗氏とも再会を果たす。つかの間の休息ののち、報告会は開始された。
この研修は日本ユニセフ協会と国際協力NGOセンター(JANIC)の共同プログラム5ヵ年計画の三年目であった。今回の研修ではじめて高校生(子ども)の参加者が参加したものであったらしい。18歳岡野のため20歳(なりたて)の町井が保護者という立場だったらしい。正直どっちが保護者かわからないかも・・・
冗談はさておき、FTCJからは町井・岡野両名と事務局長早苗さんが同行。他の参加者は「子ども」支援を活動の目的としている団体から。日韓アジア基金、ラオスの子ども、日本フォスター・プラン協会、シャンティ国際ボランティア会から一名づつ参加。
報告会は一人10分質疑応答5分という形式の予定だったが、発表・質疑ともに長引き予定より遅く終了した。FTCJの二名以外は実際にNGOのスタッフとして活動している。そのため報告内容はNGOの組織、システムなどの側面から見たものであった。一方FTCJの両名は学生としては理解しやすい内容でしっかりとしたプレンゼンテーションを披露した。詳しい報告はまたの機会に譲ろう。
今回の報告会で気が付いた点がいくつかある。各自、所属、立場によって色々な考え方を持っており、それぞれのスタンスで問題に取り組んでいる。そんなメンバーが一つの研修を通じ、大きく成長したことが強く感じられた。NGOという同じ枠組みの中にいる存在だったが、限りなく遠い存在だった。しかし、今回の報告を聞く限り、みな同じ目的に向かっていると思えた。
冒頭のJANIC常務理事・事務局長 山崎氏の挨拶によると「日本のNGOは二極分化している」そうだ。大きなNGOはさらに巨大になり、小さなNGOは分裂し、新しいNGOが次々に生まれている。この言葉を聞いた自分はNGOの存在に疑問を抱いた。やはり大きなNGOしか真の国際貢献ができないのではないだろうか。しかし、各員の発表を聞く限りそんなことはない、と感じた。
木を見ず、森を見よ。というタイトルで発表する人もいた。システム・トレーニングの側面からNGO活動を見る人もいる。子どもの視点から、日本人としての視点から見る人もいた。活動のスタイルはバラバラでも同じ目的に向かって進んでいるということが伝わった。
NGO活動の大変なことは支援者がいて、支援してもらって活動させてもらっていること。支援者に具体的な活動成果が見せられないとこの先NGOの運営は行き詰るだろう。そこをどう見せれるか。自分にとっての現場、現地での現場を考え、エピソードも交えた報告がこの先必要になってくる。
脈絡のない展開になってしまったが、酒飲んで頭フラフラ、寝不足で日記を書いている阿呆のたわ言なのであまり信用しないで欲しい。機会があれば、別の機会に本人のコメントも交えて報告したい。
話は戻します。今回の報告会で一番大きな議論になったのが、「子どもの参加」という項目でした。今回はじめて高校生(子ども)が研修に参加するということでこの議題が論点になりました。子ども参加者である岡野の発表後、子どもの参加をめぐる色々な考え方が飛び交った。参加するだけで子どもの参加。入り口を開き、参加を受け入れる心構えをする。子どもが参加するシステムを構築し、なおかつトレーニングを積ませる、といった様々な意見がでた。自分は子どもの参加についてまったくの素人である。だが、一ついえることがある。
「子どもだから、大人だから・・・関係ない!」
この地球(ホシ)に住む人という同じ生き物だから。っという岡野の言葉を借りたい。この一年間の活動で、大人も子どもも変わらない。子どもだからできない、大人だと子どもの気持ちがわからないということはない。真剣に問題に取り組みたい人に平等に窓口を開くことが今、求められているのではないだろうか。
正直、本日の岡野の発表には驚かされた。拓殖大学国際開発学部の学生であれだけ自分の考えを発表できるものがいるのだろうか・・・。衝撃と尊敬の念を抱いたことは事実。しかし、自分に彼女がないものをもっている。一年間国際開発学部、国際協力問題研究会で培ってきた知識である。子どもだから、大人だからではなく、お互いの持てるものを大人、子どもに関わらず交換し、共有することが何よりも大事である。
お互いの面子を気にするなとは言わない。でも、歩み寄る努力は必要だ。
そうそう、追伸。
関東学院大学にフィリピンをターゲットにしたFTCJチーム?ができたらしい。本日そのメンバーと交流を持つことができた。是非とも我々も協力していきたい。
ってか、FTCJのサポートチームはそれぞれ特定の国をターゲットとして活動をしているらしい。例えば上智大学はインドの学校建設を目標にしている。ところで我が拓殖はというと・・・・。何がターゲット?一応、事務局のサポートのようなことをしている感じだけど・・・。まっ、いっか!そのうち考えればいいや!
やべ!書きすぎた!
追伸の追伸。報告会終了後、FTCJ拓殖の精鋭部隊の三名は品川の居酒屋で打ち上げ。その後のテンションのままこの日記を書いております。いや〜、人間やる気になればなんでもできますなぁ〜。