赤いiPodを買うとアフリカのHIV/AIDS対策に「(PRODUCT)RED」
街で「赤いiPod」を持っている人を見かけたことがあります。音楽を聴くのは「iPod派」という人も、なぜ「赤いiPod」があるのか、ご存じでしょうか?
売上の一部がAIDSとのたたかいを支援する寄付に
「赤いiPod」をはじめ、(PRODUCT)REDと題された製品の収益の一部は「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」に寄付されています。これはHIV/AIDS対策を支援しようというプログラムで、2006年1月から開始されました。
(RED)プロジェクトはU2のリードシンガーBonoと、Bobby Shriverによって創設されたもので、世界の名だたる企業が同ブランドの製品を特別に作ることで、アフリカにおけるエイズとの闘いに、ビジネスが関わっていくことを趣旨としています。エイズ・結核・マラリア対策世界基金は、世界の指導者たちとコフィ・アナン国連事務総長の後援を受けて2002年に設立されました。世界で最も被害の大きい三大感染症の対策のための財源を劇的に増やし、それらの資金を地域に根ざした戦略を支援することによって最も必要とされている地域に振り向けることを目的としてます。今日までに世界基金は、52億ドルを世界131カ国の363以上のプログラムに引き渡しました。
アップル、新しい8GBモデルのiPod nano (PRODUCT) RED Special Editionを発表 – Apple (日本)
iPodを販売するアップル以外にも、コカ・コーラやスターバックス、ナイキ、エンポリオ アルマーニ、Gap、コンバース、アメリカン・エキスプレスといった企業が(RED)プロジェクトに参加し、赤い製品を販売しています。
企業にとってはイメージアップ?販売戦略?
「商品を買うことで支援になるなら買ってみよう」と思いますよね。消費者に問題解決の取り組みに参加してもらうためのアプローチと言えます。
一方で、客観的な見方をすると「企業の販売促進のためのイメージアップ戦略ではないか」と捉えることもできます。有名人によるチャリティ活動も「好感度UPじゃないのか」と言われることがありますよね。
良い意味で、チャリティ活動に厳しい目が向けられ、公正さが求めている証拠ではないでしょうか。
買うのも“自由”だし、買わないのも“自由”です。それが“選択”であり、決めるのは自分自身です。私もお金があって、音楽聴きたいな〜って思ったときは、赤いiPodを探してみたいと思います。