ホワイトバンド。意味を知らないでつけている若者が多い?
テレビを見ていた母が「テレビでホワイトバンドが特集されてるよ」と私を呼んだ。
あわてて、テレビ前に駆け寄って画面を覗きこむと「スタ☆メン」という番組で『ホワイトバンド』について報道された。ニュース、社会現象、流行、エンタメ、スポーツなど多様なジャンルをすべて“ひと”で斬る、生放送の全く新しい“ひと”カタログ番組。世界をつぶさに見れば“ひと”がいる・・・“ひと”をつぶさに見れば世界がわかる!っというのが、「スタ☆メン」という番組らしい。毎回、特定の人物から、社会の事象を読み解いていく形式のようだ。この回は「マエキタミヤコ」さんが紹介されていた。(・・・マエキタミヤコって、誰・・・?)
マエキタ ミヤコさんは日本でのホワイトバンドの火付け役として紹介されていたが、登場シーンはわずか数秒だけ。番組は主に、「ホワイトバンドの意味を知らないでつけている若者が多い」という構成になっていた。
バラエティ番組で作為的
テレビのコメンテーターとはとても気持ちのいい仕事だと、つくづく思う。ただ、ニュースや出来事に対して面白可笑しく意見しているだけでお金がもらえるのだから。番組をつくるのも楽なものだ。撮ってきた映像の一端をつなぎ合わせ、一部の声をさも日本全体の世論のように報道するのだから。
『日本の堅物的なNGOがファッショナブルな戦略を導入した』
『ホワイトバンドの売上げは外国にとどけられることはない』
節々の言葉は多少違っていると思うが、ニュアンス的にはこのような形での報道がなされた。爆笑問題の二人がメインパネラー、情報ブースキャスター?という立場で物知り顔で話をするのだが、やれやれ、っと思わずにはいられない。ホワイトバンドは貧困をなくそうと訴えているものだが、なぜだか「平和」を訴えるものと勘違いしてコメントをしている・・・。もう少し事前に理解しておくべきではないのでは?
さらにひどいのが、ホワイトバンドをつけている今時の若者に「アドボガシー活動って知ってますか?」とインタビューをしているシーンが放送された。誰もが「知らない」「・・・・」と答えられない。答えられなくて当然なのに、それが若者全員が知らない、っといった口調での報道される点は合点がいかない。結局日本のメディアは弱者を笑い、強者をけなすだけのものなのだろうか。いや、面白ければそれでいいのか・・・・。