山梨「塩山高校訪問」

2005/09/07

本日、山梨県立塩山(えんざん)高等学校に行ってきました。高校2年生の「総合学習」の時間、大学生の生の声を届けるために馳せ参じそうろう??へんな日本語?ちなみに写真は去年撮影された埼玉秩父の山並みです(まったく関係ない)

午前10時、高尾駅集合。二日前のどたばた具合に反して、30名以上が集まった。JR中央本線に揺られること1時間、塩山駅に到着。駅のロータリーには「武田信玄之像」があった。塩山高校のバス2台に分乗し、いざ塩山高校到着。

ボクらのグループはこの日のためにミーティングを重ね、段取りを入念に確認してきた。昼食のお弁当をいただいた後、担当クラスの担任の先生と打ち合わせ。ボクらの班は日本人3名、中国からの留学生1名の計4人。それぞれが「大学生になって変わったこと」「部活・サークルの話」「海外での体験談」「中国の文化と留学生から見た日本」というテーマについて話した。ボクは「海外での体験談」を担当。

ただ話すだけでは味気ないので、ちょっと趣向を凝らしてみた。机・イスを取っ払い、輪になって座ることを先生に提案。これは机があると「寝る」奴が必ずいると予想したから。そして、その場で思いついた「誰が留学生クイズ」も先生は快く承諾してくれた(全容はのちほど)。

打ち合わせが終わり、メンバー一同腹をくくった。そして生徒が待つ教室へ、出陣!いやぁ〜若いね!高校生は若いね。こんなことを感じるボクはふけたのだろうか。

先生にご紹介をいただきボクらは教室に入ってきた。ここで「誰が留学生クイズ」発動!

先生「この中に、一人だけ留学生の方がいます。誰でしょう?」

っという感じに先生にクイズを出してもらった。普段中国の人と触れ合う機会が少ないであろう高校生に誰が留学生か当ててもらうというもの。意外と?みんなの目は確かなのか三分の二の生徒がズバリ当ててくれた(とほほ)。

まぁ、ギャグはさておき。総合学習の時間は2時間続きで50分×2。計100分の時間がボクらに与えられた。クラスを4つにわけ、ボクらが各グループに散らばりお話をするというスタイルを取った。当初は全員が輪になって「しゃべり場」風にしようという意見もあったが、38名の生徒を前に断念せざるを得なかった。

それと、ちょっと気になる情報も手に入っていたのも一因である。学年主任の先生によると「うちの生徒はシャイなので…」あまり自分から発言したがらないというのだ。案の定、シャイだった。

一グループにつきおよそ20分間ほど話をしたのだが、正直ダメだったと思う。最初はボクの珍しい苗字を利用してウケを取ったのだが、あまり海外の話には興味をしめさなかった。高校生のころは日本のことで精一杯なのかな?海外に行ったことある人っと聞いたが、クラスで一人だけしかいなかった。その子はその子で「え〜っと、多すぎるんですけど…」とボクの知らない国にいったことがあるかなりのツワモノだった。

最初はあまり興味なさそうに聞いてくれていたが、フィリピンでのごみ山の話には真剣な表情がちらほら。やっぱジプニーやフォーの話じゃだめかぁ〜。

海外の話もちょっと食いつきが悪かったグループには「今はまっていることは?」と趣向を変えて聞いてみた。しかし、「う〜ん…わからない」。「これから進路を決めることになると思うけど不安なことはある?」「えっと、まだ考えてません」

「………」

難しいなぁ〜。なるべく一方通行のおしゃべりにならないように、適時質問してみたり、話を振ってみたりしたのだが、なかなか心を開いてくれなかった。言葉のキャッチボールがうまくゆかず、壁当てをしている感覚に陥った。

比較的女の子のほうがリアクションが良かった。男の子のほうは、どうも恥ずかしがり屋さんが多いようだ。中には、明らかに「はやくおわってくれよ〜」という気持ちが表情に表れている子がいた。さいわい机撤廃作戦により、居眠りする子はいなかった。なんとか平常心を保てたが、先生のつらさが痛いほどわかった。高校のころ、反抗的な態度とってごめんなさい!!

たったの2時間、されど2時間。総合学習の先生としての授業の正直な感想は、「疲れた」。人に話しをするというのはこんなにも大変なものなかと改めて痛感した。真剣に伝えようとするがあまりキャッチボールが途絶え、一方通行になる。そうならないように気をつかって話を飛び火させてしまうと収拾がつかなくなって、頭が真っ白になる。

先生って、たいへんだ。そして、この企画はとても有意義であるとも思った。我々にとっては自分のプレゼンテーションスキル・話術の向上に繋がるし、話を聞く生徒たちにとっても未知の生物(いいすぎか)の話を聞くことにより視野が広がる。そして、お互いコミュニケーションの大切さについて考えるきっかけになるのではないだろうか。

2時間話し終えた後は「疲れた」という感覚が強かったが、次第に「どうすればよかったんだろう」「こうすればよかった」「この話をすればよかった」という後悔の念がこみ上げ、「悔しさ」が強くなってきた。そして、「リベンジしたい」「もっとうまく話しをしたい」という気持ちになる。

この気持ちをバネに、もっとがんばろう。決意を新たに塩山高校を後にした。それにしても近頃の若者の心理はどうもわからん。そのことについて延々と帰りの電車内で議論したことはひと夏の思い出となるだろう。