昭和の雰囲気が漂う「カレー専門店 クラウンエース 茗荷谷店」

交通量が多い春日通りの喧騒から開放してくれるお店を発見。

店の名は「カレー専門店 クラウン エース 茗荷谷店」。煌々と輝く黄色い看板に吸い寄せられ、中を覗くと誰もいない。多少の不安を覚えたが、それよりもカレー専門店という名称への好奇心が勝った。

カレーライス

お茶の水女子大学跡見学園中学校高等学校、そして拓殖大学など、近くに学校が多い東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅から数分の場所にその店はあった。

自動販売機で食券を購入してカウンターで食べるスタイルの店舗。チキン・ポークカレーが380円(当時)。その他のカレーのバリエーションも豊富で、さすが専門店といったところ。

チキンカレーを注文し、しばらく待った。なぜかとても落ち着く。しばらくしてカレーが運ばれてきた。店内には小さな音でクラシック音楽が流れ、スプーンが皿を叩く音が際立って聞こえた。外の音がほとんど遮断されている証拠だ。

しばらくすると、ギンギンに冷えた銀の水入れが運ばれてきた。カレー専門店、カレーの辛さに対しての心配りだろう。水入れの周りには水滴が無数についている。黄色く淡い電灯の光をうけた水滴は一種の芸術にも思えた。

面白みもなにもない店かもしれないが、妙に落ち着ける店だった。また、いきたいと思わせる何かがあの店にはあるみたいだ。