派遣アルバイト「スタンプ乱れ打ち」
日・月と以前お世話になった派遣会社の仕事をしてきました。倉庫内で郵便物の仕分け、スタンプを押す作業です。セゾンカードや出光カードなどのご利用明細書に「郵便区内特別」というスタンプを永遠に押す作業です。スタンプの意味はわかりませんが、結構楽しい仕事です。
今回はかなりの大人数。500人以上でスタンプを押していた。ちょっと計算してみたところ、一日で300万通もの封筒にスタンプを押していることになる。ヒューマンパワー、恐るべし!
作業の流れはこんな感じ
1.封筒がつまったダンボールから封筒のたばを取り出す
2.住所、バーコードの有無をパラパラめくりながら確認(超高速)
3.40枚を一束にスタンプをひたすらおす!
4.再びダンボールにつめ封をする
この繰り返しです。
朝九時から夜九時まで。休憩は昼一時間と小休憩少し。実労働10時間30ぐらいを二日間。多い人は4日間やるそうです。時給は・・・聞かないで(^^)
簡単と思うなかれ!結構難しい作業です。封筒確認するの超高速。スタンプ押すのも超高速。しかも数え間違い、スタンプミスは怒られる。ひどい場合は帰されることも・・・。
機械でやりゃいいじゃん?機械でもミスはでます。そこは人の力が必要なんです。そりゃ、人間ですからミスもでます。でも、人間だからこそ臨機応変に対応できるのも事実。
この現場は自分が派遣された会社以外にも派遣会社が6、7きてました。あのグット○ィルもきてました。スタンプ押しは500人ですが、他の場所でも作業はあります。全員合わせると1000人はいるんじゃないかと・・・。最寄駅から送迎バスが貸切で何台もつらなってきます。それはもう圧巻。
そんな大集団の歯車のひとつとして仕事してきました。単純作業の繰り返しですが、ノンストップなんです。紙を扱うので手を切ったりします。封筒を数える手はもうボロボロ。封筒のたばをバラバラめくったりするのは手にかなりの負荷がかかります。作業が終わると指の節々が悲鳴を上げます。
流血しながらの作業はある意味楽しかった。4人一組のチームなんですが、大体一班に一人主婦の班長さんがいます。人生経験が豊富でいろいろなことを教えてくれました。
郵便局のバイトはかなり儲かる。とか、市町村で何期も市長が変わらないと赤字になって郵便局すらなくなった。とか・・。
郵便局ってすごかったらしいですよ。九時前に出勤すると早朝手当てが。昼休みの時間(12〜13時)働くとそれにも手当てが。昼食手当て、夜間手当ても。はたまた、女の子には夜働くとタクシー券がもらえる!夜中の一人歩きは危険だからだそうだ。でも大体バイトの子は近所に住んでいる。タクシー券なんて使いやしない。こんなに待遇よければやめるわけねぇって。
でも今は郵政公社になって変わったらしいです。やはり行政は無駄が多いですね。世の中、直接中に入ってみないとわからないこと多いですね。
そうそう、作業に戻りますか。昼過ぎごろでした。「この班の人三階にあがってください。そこで仕分けの作業してもらいます」どうやらスタンプが早すぎて、仕分けのほうがついていけなかったようだ。応援で手伝いにいきました。したら、全然作業遅いの!しかも雑!こんなんでよく金もらってるなってくらい。しかたないから応援の自分はしゃかしゃかはたらいて挽回してみせましたよ。
仕分け作業も結構楽しいです。封筒の住所を見て、番号の書かれたダンボールにつめます。いっぱいになったダンボールはかなり重いので、男の自分がいっぱいになったダンボールの取替えを行います。おばさんたちに
「お兄さん、いっぱいになったから取り替えて」
「へい!」
バッ!とダンボールを確認して中身を整頓してみる。封筒のたばを調節してあふれ出たダンボールのフタをきっちりしめる。これがなかなか面白い。この作業は女性より男性の方が優れていると言われる「空間把握能力」が鍵だ。測量、設計などの仕事を職にする人が特にすぐれる。スポーツの世界でも同じだと思う。地図が読めない人はこの能力がかけていることが多い。
あまりにも的確な作業ぶりから
「正社員の人ですか?」
といわれた。うれしいかぎり。
そんなこんなで、仕分けもやってスタンプもやって、労働終了。おつかれ。まだいっぱい残っていたけど・・。まぁしったこっちゃねぇ!
そうそう、この仕事。お客さまの個人情報を扱うため、倉庫内での携帯の使用は一切厳禁。それは情報の流出をふせぐため。いや〜、個人情報なんて欲しくないし、使い道わからないからどうでもいいんだけどね。
セゾンカード・出光カード、ローソンカード?などなどのご利用者。「郵便区内特別」のスタンプついてますか?ついていたら、わたしが押したスタンプかもしれませんね(^^)