無断投函お断りしつつSDGs達成の一助に「ひとこと多い張り紙」
郵便ポストに宅配ピザや出前寿司、インターネット回線のチラシなどが毎日のように投函され、一週間放置するとポストに入りきらないほどチラシがあふれていたことも。出前は取らないし、得たいの知れない光回線の乗り換えなんてするわけもないし、うんざりしていました。
そんなとき、ふと知った“とあるツール”を使ってみたところ、劇的な改善結果がでました。
「無断投函お断り」を貼ってみた結果
使ったツールというのは、コチラ↓
いわゆる「無断投函お断り」の張り紙です。
この張り紙は、国際協力NGOセンター(JANIC)が提供しているSDGs理解促進ツール「ひとこと多い張り紙」です。
ひとこと多い張り紙-SDGs理解促進ツールとは
世界が抱えるさまざまな社会課題の解決を目指し、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の理解を広げ、深めるために開発されたツールです。
最近はCMやビジネス誌の広告欄などでもSDGsを見かける機会が増えてきましたね。
2020年のお正月特番の合間に、このCMを目にした方も多いのでは?
教科書や授業などを通じて若年層や、ビジネスパーソンの間でSDGsの認知が高まっていると言われていますが、日本での認知度は決して高いとは言えません。朝日新聞社の調査によると「SDGsという言葉を聞いたことがあるか」という質問に対し「ある」と回答したのは27%だったそうです。(朝日新聞社「SDGs認知度調査(第5回)」)
SDGsについてもっと知りたい方は
そんなSDGsを「ひとりでも多くの人に知ってもらいたい」、「目標の達成に向けて行動してもらいたい」という想いで「ひとこと多い張り紙」が作られたそうです。
「ひとこと多い張り紙」は、自宅や職場、お店、公共施設などでよく見かけるフレーズに加え、SDGsの17ある目標に関連した「ひとこと」が追加されているのが特徴です。
我が家のドアに張った張り紙には、SDG15「陸の豊かさも守ろう」のテーマに関連し、
世界の森林を守るために、
「無断投函お断り」毎年、世界では1,300万haの森林と、干ばつや砂漠化で1,200万haの農地が失われています。
と書かれています。
そもそも「無断投函お断り」は迷惑チラシ対策の効果が高い
我が家の場合、A4用紙に印刷した「ひとこと多い張り紙」を100円ショップで買った硬質ケースに入れ、両面テープでドアに貼りました。張り出してから1年以上経ちましたが、雨や雪が降っても破れたりしていません。※多少、湿気を含んで波打っていますが、注視しないと気付かないレベルです。
この「ひとこと多い張り紙|無断投函お断り」を貼ってから、劇的に迷惑チラシの投函が減少しました。
最初の一カ月、同じ階の部屋にはチラシが投函されているのに、我が家だけチラシはなし。半年後、他の部屋のポストにチラシが投函されていることすら見かけなくなりました。張り紙を貼ってから約1年間、迷惑チラシが投函されたのはたったの2回だけでした。※一回は、近所の(おそらく個人経営の)英会話教室のチラシで、明らかにWordで作った感が強いチラシで、もう一回は某パチンコチェーン店のチラシでした。
そもそも「無断投函お断り」のサインは、迷惑チラシ対策として効果が高いという声も多数見かけます。
デメリット? たまに「メール便」を手渡しされることも
普通郵便や宅配物の不在通知、市報や保険などの請求書類、「しまうまプリント」で注文した写真プリントなどは問題なく投函されています。
ただし、2回ほど、配達員の方が「張り紙があったんで、チャイムならしました」と、インターホンを押して、丁寧にメール便を手渡ししてくださったことがありました。張り紙を見て「無断」で投函してはいけないんだと、気を使ってくださったんでしょうね。
他にも効果のありそうな「ひとこと多い張り紙」
「ひとこと多い張り紙|無断投函お断り」を自宅に貼ったことで、SDGsについてどこまで知ってもらえたかはわかりませんが、迷惑チラシを劇的に減らすことができました。ちなみに「ひとこと多い張り紙」には、自宅はもちろん、職場でも使えそうな張り紙があるので、活用してみてはいかがですか?(職場の風邪予防や電気代の節約などになるかもしれません)
目標3「手洗い・うがいをしましょう」
目標7「退室時には消灯してください」
目標12「傘忘れ注意」
「一世帯分のチラシ投函が減ったところで、どんだけ地球環境の改善に効果あんだよ」
っと思われるかもしれませんが、SDGsは決して他人事の目標ではありません。深刻さを増す環境汚染や気候変動への対策は、待ったなしの状態まで来ています。
SDGs達成のためには、すべての国、企業、個人、あらゆる人々の協力と参加が不可欠です。「SDGsに参加せねば!」と大上段に構えたり、難しく考えずに「ひとこと多い張り紙」で紹介されているような、身近なところからできることやってみるのはいかがでしょうか。