絵本を届ける運動-まだ本を知らない子どもへ届けてみませんか?

2016/05/08

こんにちは。メッスィ~です。

シャンティ国際ボランティア会(SVA)の職員になってから、早数週間が経ちました。まだ慣れないところもありますが、スタッフをはじめ、支援者やボランティアがみんなでチカラを合わせて活動に取り組んでいく姿勢を強く感じながら、日々の業務に取り組ませていただいております。

今回は、そんなシャンティの特徴的なプログラムの一つ「絵本を届ける運動」をご紹介します。

翻訳シールをハサミで切っていきます

「絵本を届ける運動」とは

子どもの本が足りない地域に、日本の絵本に訳文シールを貼って送る活動です。

世界には、紛争や貧困、政治的な理由などで、 絵本を一度も読んだことのない子どもがたくさんいます。そんな子どもたちへ、絵本を届けようと1999年から「絵本を届ける運動」が始まりました。

お菓子より絵本がいい、お菓子はすぐになくなるけど、絵本はなんども楽しめるから–

シャンティが活動を始めたころ、カンボジア難民キャンプである少女が言ったことばです。

絵本は楽しいだけでなく、読み書きを学ぶ助けになっています。

看板が読めずに地雷原に足を踏み入れてしまうことも、
薬の説明書きが読めずに薬を誤飲、誤用してしまうことも、
読み書き(=識字)ができれば防ぐことができます。ひいては「命をまもること」につながります。

絵本を届ける先は、カンボジア、ラオス、ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ、アフガニスタンなどです。

日本で出版され、国や文化、時代を超えて親しまれている絵本に、各言語の翻訳シールを貼り付け、子どもたちが母語で読める絵本を届けます。絵本は、シャンティ実施の研修に参加した図書館員や教員が所属する図書館や学校に配布され、多くの子どもたちに読まれています。

※詳しくはコチラ 絵本を届ける運動|公益社団法人 シャンティ国際ボランティア会(SVA)

 

絵本に翻訳シールを貼ってみた

この「絵本を届ける運動」は、シャンティが提供する「国内で参加できる支援プログラム」の中でもとても人気があり、事務所での絵本づくりワークショップはもちろん、社内で絵本づくりワークショップを開催してくれる企業もあります。今度、事務所で絵本づくりワークショップがあるので、「完成見本用に一冊試しに作ってみて」と依頼を受けたので、翻訳シール貼りに挑戦してみました!実は、こういう細かい作業は大好物です(笑)

今回でご紹介するのは、みんなが知ってる絵本「ぐりとぐら」(福音館書店)です。

「ぐりとぐら」と翻訳シール

絵本には、「絵本の作り方」説明書と「翻訳シール」がセットになっていて、はじめての人でもすぐにやり方が分かるようになっています。

絵本の作り方説明書

翻訳シールを貼る絵本は、3段階の難易度から選べます。
今回作業した「ぐりとぐら」は、「ほどよく楽しく」の★★(星2つレベル)です。
(難易度は、★は「はじめてでも安心」、★★★は「じっくり集中」と3段階)

※詳しくはコチラ: どんな絵本を届けているの?|絵本を届ける運動

手順1:シールを貼る場所を確認する

まずは、説明書の指示にしたがって「シールを貼る場所」の確認します。

「ぐりとぐら」は、絵の部分と、文字の部分が比較的分かれているので貼りやすいほうですね。
(中には、複雑なカタチに翻訳シールを切り抜かなければならない絵本もありますww)

手順2:シールをハサミで切る

貼る場所を確認したら、翻訳シールをハサミで切っていきます。

ポイントは「黒い線の内側を切る」ことです。
線の上を切ってしまうと、絵本に貼ったときに黒い線が残ってしまうからです。

翻訳シールをハサミで切ります

枠線の内側、1~2mmのところを切ります。

翻訳シールは黒い線の内側1~2mmのところを切ります

もう一つのポイントは「1枚ずつ切ること」です。

まとめて切ってしまうと、どこに貼るシールか分からなくなってしまうからです。
(正直、ラオス語でなんて書いてあるか分からないww)

あわてないで、一枚一枚切っていけば大丈夫です。

手順3:貼る場所にシールをあてて確認する

シールが切れたら、日本語の文書が完全に隠れるか確認します。

手順4:シール裏の台紙をはがして絵本に貼る

次はいよいよシールを絵本に貼ります。シール裏面の台紙は、適度なところに切れ込みが入っています。片方だけ台紙をはがして、貼る場所を調整してから残りの台紙をはがすと失敗しにくいです。

翻訳シールの裏側はシールになっています

シールは、丸い方が上で、直線部分が下だと分かるようになっています。
(ラオス語やクメール語などが読めなくても人も安心です)

翻訳シールを貼った部分

ちなみに、シールが曲がったり、シワができてしまったり、失敗しても、安心してください。
熟練のスタッフやボランティアが修正もしてくださるので、無理に直そうとしなくて大丈夫です。
(無理に直そうとすると絵本を痛めてしまう可能性もあるので)

こんな感じで、

  1. シールを切る
  2. 貼る場所を確認する
  3. シールを貼る

という作業を繰り返すだけです。

すべてのシールを貼り終えたら、絵本の裏表紙にボールペンで名前を書いて終了です。
もちろん、日本語で書いても子どもたちは分からないので、
現地語の「あいうえお対応表」がセットを見ながら、自分の名前を書いてあげれば完成です

まだ本を知らない子どもへ届けてみませんか?

今回、私が挑戦した絵本「ぐりとぐら」は、人気かつ定番のタイトルで、難易度は★2つ「ほどよく楽しく」レベルです。最初は時間がかかるかもしれませんが、作業に慣れてくると意外と時間はかかりません。

「絵本を届ける運動」へのお申込みはシャンティのウェブサイトからお願いします。申込から2週間ほどで絵本セットが届きます。絵本セットが届いたら、セット代金のお支払いと、翻訳シール貼りの作業、完成したらシャンティへ返送してもらう流れになっています。

絵本づくりをやってみたい人は、ぜひシャンティまでお気軽にお問い合せください♪

「絵本を届ける運動」参加の方法

※自宅で「絵本を届ける運動」に参加する方法だけでなく、ときどきシャンティの東京事務所でも絵本作りワークショップを開催しています。次回は2016年5月20日に開催しますので、絵本づくりに参加してみたい方、ぜひご参加ください♪


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