おいしいチョコレートの真実 感想集(1)

「目指せ、チョコレートマスター!!!」
さて、これは何のセリフでしょうか?
正解は、ボクが出張授業の冒頭で使うセリフです(笑)
※小学生はバカ受け(笑)
 高校生は苦笑いww
ACEでは、学校、企業、市町村や団体、労働組合などなど、
いろいろなところへ出張授業、出前授業、講師派遣を行っています。
ボクの担当は主に「「おいしいチョコレートの真実」
クイズあり、グループワークありの

「おいしいチョコレートの真実」とは

チョコレートを通じてわたしたちと世界とのつながりを知り、児童労働をなくすための行動を起こしてもらうことを目的にしたACEオリジナルワークショップ教材。

2008年10月よりACEで講師派遣の依頼受付と販売を開始。
2011年末までに通算60回以上、約3,000人を対象に実施してきたワークショップです。
対象年齢:中学生以上(小学生も応相談)
所要時間:90分~120分(授業2コマ~3コマ)
定員:20人~40人程度
このワークショップに参加してくれた方々の感想をご紹介したいと思います。

高知市内の中学校(2011年11月実施)

2011年2月に行われた文部科学省主催「消費者教育フェスタ」に出展したとき、
「おいしいチョコレートの真実」のことを高知市役所の方が耳にして、
高知市内の中学校2校でワークショップのご依頼をいただきました。

    Q.授業の中でおもしろかったところを教えてください。

  • 家族を演じる所がめっちゃおもしろかった(笑)
  • みんなが楽しく参加できるクイズや行動で取り組めて良かったと思います。
  • 世界の国の生活と日本の家族を比べられてすごく分かりやすく楽しく授業ができました。
  • Q.授業を通じて、学んだこと、考えたことは何ですか?

  • 児童労働があるとは知ってたけど、自分たちが食べているチョコレートの原料のカカオ豆が児童労働によって手に入ることは知らなかった。「フェアトレード」のチョコを買って児童労働をしている子どもたちが少しでも助かるなら、これからは気をつけてチョコレートを買おうと思います。
  • 先進国が児童労働をさせてまで途上国にカカオを作らせておいて、それに合った値段で買っていないのはおかしいと思った。
  • 日本ではあたりまえの様に受けられる教育が受けられないことはかわいそうに思いました。
  • 今、僕たちがこうして普通に学校に行ったり、チョコを買って食べたりしているけど、学校に行けずにカカオを取って働く子どもたちが世界にいると知れてすごく良かったと思います。
  • Q.カカオ農園で働く子どものためにどんなことができると思いますか?

  • 1人1人にできる事は小さいですが、正しい方法で販売されたり、それを知ることで何か1つでも変われればいいし、企業や組織などが積極的に動いてくれれば、消費者としてもいいと思います。
  • これからスーパーなどでチョコレートを買うとき、この学習したことを思い出して、カカオを作ってくれている子どもたちの役に立てるように心がけたいと思います。

東京都内の小学校(2012年2月実施)

2002年の日韓ワールドカップにあわせて「サッカーボールを子どもたちが縫っている!」という問題を伝えるACEのことを知って、声をかけてくれた先生から「チョコレートとサッカーボール」の授業依頼がありました。「おいしいチョコレートの真実」の内容だけでなく、サッカーボール縫いの体験作業もやってもらいました(※「サッカーボール縫い体験キット」も貸出中

    Q.授業の中でおもしろかったところを教えてください。

  • クイズで知識を知るのが、おもしろい思いました。
  • 5問のうち正解は4問だったので少しくやしいけど、やっぱりクイズがおもしろかったです。
  • サッカーボールづくりを体験してみて、あれば子どもの小さな手と小さな力で作っているのが印象に残りました。
  • Q.世界の子どもたちや児童労働のことを聞いてどんな気持ちになりましたか?

  • 日本の人口よりも多い子どもたちが労働で苦しんでいることが分かった。
  • 自分たちで取ったカカオが何になるか分からいなんて、少しでも早く教えて、そして食べさせてあげたい。
  • 日本には児童労働なんてないけど、世界には苦しい中で働いている子どもたちがたくさんいると聞いて、一人でも多くの人を助けたいと気持ちです。
  • 私たちと同じぐらいの子どもが働かされたり、学校に行ってないと聞いて私は少し悲しくなりました。
  • いつもあたりまえのように学校へ行って勉強しているけれど、学校に行きたいのに行けず、とても苦しい仕事をしなければならない。。。だから私は児童労働の子たちのために身近にできる事をやっていきたいなと思いました。
  • サッカーボールを作る子どもを見て、私はサッカーが大好きだから古いモノも新しいモノも大事に使いたいと思いました。
  • Q.児童労働をしている子どもたちが学校へ通えるようになるためどんなことができると思いますか?

  • 身近な大人の人や親戚、近所の人に話をして協力してもらう。
  • 私たちが使いふるしたランドセルや新しい文房具などを贈ってあげること。
  • 児童労働のパンフレット作り、駅前などで配る。
  • 身近に売ってるフェアトレードの商品を見かけたら買うことにしました。
  • 最後にもらった「てんとう虫チョコ」がおいしかったのでお母さんに頼んでガーナの人を助けたいと思います。(※この日は「てんとう虫チョコ」をプレゼント)

児童労働をなくすための方法

「おいしいチョコレートの真実」のワークショップでは、
クイズや家族の生活を体験するグループワークをやった最後に、
「児童労働をなくすための方法」を考える"ランキング"というアクティビティを行います。
ACEが考えた「できるアクション」を8つと、
ワークショップを受けて考えた「アクション」を追加して
「自分にできること順」か「効果が大きいと思う順」などのランキングをつけてもらいます。
ここで重要なのは完成したランキングそのものではなく、
「どうすればなくすことができるのか」を考えてもらうことなんです。
子どもたちが考えてくれた「アクション」をご紹介します!!

  • 文房具を贈る
  • ガーナでお金のもらえる仕事を作る
  • 自分もACEに入る
  • 児童労働の厳しさが分かる体験をみんなにしてもらう
  • 子ども会などで児童労働について発表する
  • ポスターを作って呼びかける(夏休みの美術の作品で仕上げる)
  • 学校(教育現場)で児童労働について取り上げてもらう
  • フェアトレードのチョコを販売して支援する

この他にもたくさんの感想が寄せられ、
大人の僕らが思いつかなかったようなアクションがまだまだあります。
順次、ご紹介していきたいと思います!!
また、児童労働や南北問題、貿易の仕組みなどを考える題材をお探しの方、
ぜひACEまでお気軽にお問い合わせください!!
「おいしいチョコレートの真実」