アルバイト「右翼の親切な人」

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祝!連載再開!っていうか、これって連載だったのか!?というツッコミは置いといて・・・・。4/29〜5/1の三日間、ワタシは「右翼の親切な人」になった。

右翼」という言葉だけ聞くと「思想的」なものを連想する人がいるかもしれない。極右団体などの活動を見る限り、親しみやすいとは感じないだろう。だが、ワタシ(あるスポーツを愛する人)にとっては「右翼」は「ライト」なのである。

ここまでくれば、もうお分かりのはず。ワタシの仕事場(バイト)は神宮球場なのである。それも一塁側からライト側までにかけて。神宮球場で行われるプロ野球の試合運営である。早速裏話であるが、神宮球場のレフト側とライト側は別会社が担当している。ワタシが務める「日本総業」という会社の担当はライト側。

ワタシたちは日本総業に雇われたアルバイト。我々は球場内外の仕事をこなす。チケットもぎり、観客の誘導、自由席・指定席客のチェック、などなど。一口に言えば、「整理員」ということになるか。

「そんなバイト、楽じゃん」と笑うかたがいるかもしれないが、意外と大変なのである。仕事は試合が行われている間だけではない。バイト入りは試合開始3時間前から。終わりは試合が長引けばそれだけ遅くなる。午後3:00〜11:30までが普通である。

仕事内容はその日によって違う。チケットもぎったり、観客をずっと見張っていたり・・・。グラウンド内をダッシュして「ジェット風船」を拾ったりもする。

それと、我々はそろいのTシャツ、ジャンパーを着用しているため、一目で神宮のスタッフだと分かる。だからお客さんは様々なことを我々に尋ねてくる。「チケットはどこで売ってますか?」とか「このチケット、どこからは入れますか?」などなど。その質問一つ一つに自分たちは「親切」にお答えします。

自分はよくお客さんに質問を受けることが多いです。自分より近くにいる警備員を無視して、わざわざ遠くの自分のところに聞きに来る。なんでだろう?気が弱そうだからかな?

まぁ、そこでの愚痴を少し「ヒロシ」風にアレンジして紹介してみよう。

「メスダです・・・・場外でチケット切っていると、『いまどっち勝ってますか?』と聞かれるとです。試合見れない僕にはわかりません!」

「メスダです・・・・『今日の試合、古田選手でますか?』と聞かれるとです。バイトの僕には分かりません!若松監督に聞いてください!」

「メスダです・・・・僕の目の前にビールの売り子さんがたくさんいるとです。『生ビールいかがっすか〜』勤務中です!誘惑しないでください!」

「メスダです・・・メスダです・・・・メスダです・・・・・」

ちなみに休憩は20分くらいです。持ち場によって違うんですが、僕は基本的に20分です。休憩が終わり、試合が後半になると仕事が増えます。たまったゴミの回収、客がグランドに入ってこないよう警備したり・・・。

大体8回ぐらいになると、業務用通路に呼ばれます。ブルペンの選手が通る道です。五十嵐や石井弘寿など見かけます。それはさておき、試合が終了と同時にバックスクリーンに向かってダッシュします。外野のど真ん中でストップ、そして仁王立ち。いわゆる警備です。お客さんが帰るまでずっとそのポジションです。

それが終わるとゴミ収拾。ゴミ箱に山のように詰まれ、スタンドのいたるところに散乱するゴミ。袋片手に拾って拾って、拾い捲る。そして場外でゴミ袋に手を突っ込み「燃える・燃えない・缶・ビン・ペットボトル」に分別。ここでもヒロシネタで・・・。

「メスダです・・・・球場内、ビン・缶・ペットボトル持ち込み禁止です。でも、一番多いです!」

「メスダです・・・・軍手をつけてゴミを拾うのですが、穴があいとるとです!」

「メスダです・・・・親切にビニール袋に縛っていれてくれるお客さんがいるとです。でも、分別するときいちいちあけなくてはいかんとです・・・」

「メスダです・・・・ポテトやフランクフルトにケッチャプが大量にかかっているとです・・・。必要な分だけにしてください!」

「メスダです・・・・たまにビールの未開封缶があるとです。もって帰りたくなります!」

「メスダです・・・メスダです・・・・メスダです・・・・・」

これ、シリーズにしようかな・・・。

気が付くと、日付が変わっていたりします。そして気が付きました。ベトナムから帰ってきてまだ一度も自宅で夕食を食べてないです・・・・。

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About 召田 安宏 760 Articles
1984年生まれ。2008年より国際協力NGOの広報を担当しています。拓殖大学 国際開発学部を卒業後、一般企業を経て、NGOの世界に。世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース)を経て、2016年よりシャンティ国際ボランティアへ。広報・国内事業一筋。チョコっと世界をのぞいてみませんか?