派遣アルバイト「郵便物仕分けのエキスパート」

2005/02/20

昨日、今日とバイトしてきました。郵便物の仕分け作業です。四回目です。大分エキスパートに近づきました。そうそう、モルツビールが当たりました。ネットで懸賞に応募したら当たりました。うれしいようでうれしくないような。。。


なんとこのモルツ、天然水100%。さらに日本の名水四種類を使用したスペシャル使用!

それがどうした!別に当たったことを自慢したかったわけじゃないんで・・。

本題に入ろう。「エキスパート(expert)」熟達した人。プロフェッショナルとは違いますよ。この現場には何人ものエキスパートが存在する。

簡単に作業の流れを説明しよう。
①トラックで封筒の束(半端じゃない量)の塊(半端じゃない)が来る
②フォークリフトで倉庫に運ぶ
③倉庫内でバイトが仕分けする

ここでまず最初に注目するのは②!フォークリフトである。倉庫内はそれほど大きくはない。人が何百人もいるので自然と小型のフォークリフトが選ばれる。一般的には座り乗りタイプだが、ここでは立ち乗り仕様。ハンドルと三本のレバー、小型のペダルを同時に操作し、自由自在、縦横無尽に走り回る。

一見簡単なように見えるが、奥が深い。休憩時間、ずっとあるフォークリフトを追っていた。そのドライバーはここで一番のエキスパートだ。彼の両手が別々の動きをすると、それに同調してフォークリフトがくるくる回り、フォークが上下する。

フォークリフトは後輪が舵を切る乗り物である。普通の車より機敏に旋回することが可能なのだ。目が回るほど、気持ち悪いほど素早く正確に旋回する。それと同時にフォークが数センチのレベルで上下する。荷物の下にアームがくぐった、っと思ったら一瞬のうちにバックを始める。当然荷物もバックする。

えっ!?荷物が水平に移動した!?そう感じずにはいられない。エキスパートの手によってリフトのアームが荷物を確実に捕らえる。捕らえられる前と後の荷物の上下動幅はわずか1cm。床すれすれで荷物が移動する。

その芸術ともいえる技術に感服した。

他にもエキスパートがたくさんいる。私は4回目だが、彼らはかなりの修羅場をくぐってきたことを容易に連想させる。

仕分けの最初の段階で、“はじく”ものと“大丈夫”なものを選別する。これは郵便番号で細かく細分化されている。例えば696-00は“大丈夫。でも696-01は“はじく”といった具合だ。昨日今日はじめたばかりのバイトは確認表をしっかりと確認して判断しなくてはならない。

しかし、そのエキスパートは確認表を見なくても判別をしてしまう。「ある」「ない」と瞬時に見極め私に渡していく。それをスーパーの買い物かごに分けて放り込む。この分けたものを再度別々にダンボールに振り分けるのだ。大抵この“はじく”作業は4人がかりで一つの塊15〜20分はかかる。しかし、一人のエキスパートと素人当然の私の二人だけで10分で終わってしまった。恐るべし、エキスパート。

エキスパートの妙技に関心ばかりしていた自分も一歩エキスパートに近づけた。“はじく”作業の後は、郵便番号ごとのダンボールに振り分ける作業がある。ダンボールは001北海道から999沖縄まで。順番に並んでいるのだが、いかんせん量が桁外れ。区分けも特殊な組み合わせになっていたりなかなかの曲者だ。

しかし、今では瞬時に「この番号はここ!」と鍵分けることができるようになった。うろうろあたりを見渡すばかりのおばさんに「この番号どこですか?」とたずねられても「あっちですよ」と即座に返答できるようになった自分が少し誇らしく感じた。

さらに封筒は50束とか、36束とか複数枚が輪ゴム又はすずらんテープで固定されている。無造作にダンボールにつめていくとフタがしまらなくなる。そこで一見入りそうにない量を詰め込むスキルが身についた。高さの違う封筒の束を絶妙なバランスで詰め込む。凸凹をうめピシッとフタをする。要は積み木の原理である。ダンボール内の空間を把握し、これとこれを組み合わせれば・・・の繰り返し。これすなわち「空間把握能力」である。

この能力は男性のほうが優れているといわれる。女性で地図を読むのが苦手という方はいらっしゃらないだろうか?自分が今どこにいるのか地図を見てもわからない。女性にそういう人が多いと言われている。スポーツでもこの能力がすぐれている人ほど、名プレイヤーであるといえる。

例えばサッカー。中田英寿をご存知だろうか。彼の持ち味「スルーパス」(今もそうなのか!?)は、味方の走力と位置関係を把握していなければ効果を発揮しない。「ココに、このくらいの力でパスを出せば、アイツなら追いつけてシュートできる」という計算を瞬時にするのに必要なのが「空間把握能力」。

他のスポーツでいうと、野球のフライ、アメフトのタッチダウンパス、バスケのリバウンド?などなど

っというか、製図など建築の分野でもこの能力は重要視される。そんな力に磨きがかかった自分が少しエキスパートに近づけた。

一人一人が自分の持ち味を発揮し、それぞれの分野でエキスパートになる。何人ものエキスパートで構成されたチームはすばらしいものを生み出すだろう。そんなチームの一員になること、それが当面の目標になった。