沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落

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FTCJでお世話になっている永野恵理さんから”宴会”のお誘いがありました。そこには沖縄の学生たちが来ていて、沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落した事故の話題になりました。奇しくも、9月11日、同時多発テロ発生から3年が経ったこの日に。

フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの集まりで

当日は恵理さんの自宅で大学生7名と、恵理さんの息子りくとが通う保育園の友達とそのお母さんたちが集まりました。お互い和やかに自己紹介をして、お好み焼き、たこ焼きを食べ、子どもたちに遊ばれて、ビール飲んで・・・。

宴会が一段落したところで学生の話が始まりました。FTC拓殖から3名、FTCJ子どもメンバーだった大学一年生が3名(沖縄2名)、子どもの権利条約関連のNPOから1名が参加。最初は主に子どもがどのような活動をしていくべきか、という内容でした。

そしたら次第に「沖縄の基地問題」の話にシフト。沖縄の学生と、その仲良しの子が怒りのような感情をあらわに語ってくれました。

沖縄の基地問題

「本土(本州)での事件の扱われ方はひどい。オリンピック期間だったから事件のことは少ししか放送されないし、情報が少なすぎる。沖縄の人にとっては大事な問題なのに、本土の人にとってはたいした問題として捉えられていないことショックを受けた。沖縄は日本じゃないんだとまで思った。」

彼女は「もしかしたら自分も巻き込まれていたかもしれない」という思いから、2週間悩み続けていたそうです。

沖縄に基地があるために起こる事件の恐怖。米軍の軍人によるひどい事件の実態。それなのに、沖縄の観光案内はアメリカの文化に触れられる国際的都市。「は?なにそれ」という怒りがこみ上げて当然だ。本土からの観光客のなかにはアメリカ兵目当ての逆ナンパギャルもいる。

彼女たちの話を聞いていると、沖縄の人は本土の人に対し、悪いイメージを持っているように感じた。年配の戦争体験者たちは戦時中、本土からの兵隊にひどい仕打ちを受けていて、若者よりも負の感情を抱いているとも言っていた。アメリカ兵に受けた仕打ちより、本土から来た兵隊の仕打ちのほうが残酷で多くの人を傷つけたとも。

一方的に「本土の人は」と言われて

彼女たちの話を聞いていたら、何か怒りのようなものを感じた。なんだか「沖縄の問題は全部本土の人のせいだ」と言わんばかりに聞こえてきたからだ。

沖縄の人にとって戦争や基地問題は「本土のせい」という認識があるように感じた。彼女たちの話を聞いたら本土の人がいだく感情は、二つのパターンに分かれるのではないだろうか。一つは「すみませんでした」。もう一方は「なんか一方的に悪者にされて、気分わるいな」。

戦争を知らない世代に一方的に怒り投げかけられても、事態は好転しないと思う。罪悪感や憤りを覚えるかもしれないが、果たしてその先に結びつくのだろうか。正直、私は彼女たちの話を聞いて(一方的に悪者にされて)怒りを覚えただけだった。

自分は沖縄のことを日本だと思っていたのに「沖縄は日本じゃない」と思っている沖縄の人がいることに衝撃を受けた。同時に一方的に悪者扱いされたことに、傷つけられた。

彼女たちは「沖縄はこんなひどい状況なんだよ、沖縄に一回こないとわからないよ」と思いを打ち明けてくれたことには感謝するが、この方法では事態は好転しないと思う。

沖縄の歴史や現状を知り「自分にできることはないかな」っと考える人はいると思う。でも、一方的に感情をぶつけられてプライドを傷つけられる人だっています。事実、これまで多くの戦争体験者が多くの非道を語ってきたのにも関わらず、沖縄の問題が解決していません。

それは、事実の紹介にとどまっているからではないでしょうか?「こんなことがあったんだよ」と紹介し、その後は自分たちにできること探してね、では一握りの人しか動かない。具体的なアクションプランを提示できないため、本土では「そういう問題もあるんだ」で終わってしまう。

一人一人は好きなんだけど、全体で見るとその集団が嫌いになる

上記のような意見を沖縄の子にぶつけたら、困惑してしまった。彼女たちは自分たちの問題を知ってもらい、基地問題の解決を求めているのだが、人を動かすまでは考えていなかったようです。結局、結論は見つからず。気分を悪くさせてしまったことを後悔しています。

でも、情報を伝えた後の行動を人まかせにし続けていたから、問題意識が浸透しない。具体的にこういった行動があるんだよ、とか例示されなければ動かない。情報を公開する動きはあちこちで見られるが、その後がない。一方的ですみません。彼女たちも言っていましたが「一人一人は好きなんだけど、全体で見るとその集団が嫌いになる」と同じです。

事実に目をむけ行動を起こそうとしている彼女たちは好きです。ぜひとも彼女たちにがんばってもらいたいし、本土の人である自分もできることを探し、がんばっていこうと思います。

気まずくなりすぎて、抜けだしたはいいけど、終電も終わってしまい、マンガ喫茶で時間を潰すことに・・・。気分転換に「ROOKES(ルーキーズ)」読んでたら、涙ボロボロでてきました。

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About 召田 安宏 760 Articles
1984年生まれ。2008年より国際協力NGOの広報を担当しています。拓殖大学 国際開発学部を卒業後、一般企業を経て、NGOの世界に。世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース)を経て、2016年よりシャンティ国際ボランティアへ。広報・国内事業一筋。チョコっと世界をのぞいてみませんか?