ホームレスの自立を支援!街頭で買える「ビッグイシュー日本版」

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人通りの多い街角で、フリーペーパーのような冊子をかかげているおじさんを見かけたことはありませんか?

ビッグイシュー日本版
ビッグイシュー日本版|BIGISSUE JAPAN

秋葉原と上野の間、アメ横の玄関口としても知られるJR御徒町駅の北口から徒歩1分、昭和通り春日通りが交わる交差点にも、冊子をかかげているおじさんがいます。おじさんが掲げている冊子が何なのか、知らない人にとっては視界に入っても見向きもしないだろうが、「ビッグイシュー」の取り組みを知ると、なんだかおじさんのことが気になってしまいます。

ビッグイシュー(THE BIG ISSUE)とは

道行く人に呼びかけて販売しているのは、「ホームレスの自立を支援すること」が目的の『ビッグイシュー日本版』という雑誌です。ビッグイシューは1991年にロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊されました。ホームレスの人が雑誌を買い取り、販売することで、雑誌の売上が彼らの収入になる仕組みです。ホームレスの救済(チャリティ)ではなく、雑誌販売という仕事を提供し、経済的な自立を後押しすることを目指した取り組みです。

私が学生の頃、友人が「ビッグイシュー」を読んでいたのを見て、雑誌としても内容が充実していて面白かったのでビッグイシューを販売している人に声をかけるようになりました。

ビッグイシューの販売員は商売上手

ビッグイシューを販売しているホームレスの方は、ある程度決まった場所で販売しており、都市部の人通りが多い場所でよく見かけることができます。最初は声をかけるのも難しいのですが、勇気を出して声をかけてみると、かなりの商売上手の販売員に会えることも。ビッグイシューの最新号だけでなく、バックナンバーまで取り出して、「この号とこの号は『働く』ってことをテーマに取り上げているんだよ!」と、詳しくかつ丁寧に説明してくれることも。

ホームレスは「なまけもの」?そんなことはない

ビッグイシューの販売員たちはいわゆる「ホームレス」と呼ばれる人たちです。ホームレスという言葉から連想するのは“汚い”とか“社会不適応者”など、ネガティブなイメージが多いと思います。しかし、ビッグイシューを販売している姿は、自分の仕事に誇りをもった立派な販売員です。ホームレスになってしまった経緯は人それぞれで、決して「なまけもの」だからではなく、本人の力ではどうにもできない大きな流れに飲み込まれてしまった方も少なくありません。いつ、自分が彼らと同じ立場に陥るかもわかりません。

ときどき通勤や通学時に、道端で寝ているホームレスを見かけることがあるかもしれません。彼らはなまけているのではありません。早朝、日雇いの仕事を見つけに出発しても、仕事にありつけないことも少なくないのです。早朝に仕事が見つからず、少し休んでから、新たな仕事を探しに行っているのです。

「ビッグイシュー」に出会わなければ、今も道端でホームレスを見かけて「なんだこの人?」という目で見ていたかもしれません。一冊の雑誌を通じて、ホームレスの苦労を知り、野宿者生活から抜け出すために懸命に取り組んでいる人たちがいることを知りました。

最初は、声をかけるのも勇気がいると思いますが、すてき販売員の方も多いので、今度『ビッグイシュー』を販売している人を見かけたら、ぜひ声をかけいただけると嬉しいです。

 

ビッグイシュー日本代表の佐野章二さんの著書も販売されています 

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About 召田 安宏 760 Articles
1984年生まれ。2008年より国際協力NGOの広報を担当しています。拓殖大学 国際開発学部を卒業後、一般企業を経て、NGOの世界に。世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE(エース)を経て、2016年よりシャンティ国際ボランティアへ。広報・国内事業一筋。チョコっと世界をのぞいてみませんか?