メルマガで「ファンドレイジング」|小さな会社の最強メルマガ営業術

メルマガ、メールマガジン、MM、メールニュースなど、呼び方はさまざまですが、NPO/NGOでメルマガを発信している団体は多いのではないでしょうか。発信者(企業や団体)が定期的に読者(顧客や支援者)へメールで情報を流すメール配信の形ですね。

自分でウェブサイトを訪問して情報を得るのではなく、定期的に情報がメールへ届くため、「プッシュ型」のマーケティング手法と言えます。「プル型」のように人が能動的にアプローチしてくれるよう仕掛けるマーケティングとは違い、一度に多くの人のメールボックスに案内を直接届けれるため、効果の即効性が高いのが特徴です。

そんなメルマガを有効に活用し、ファンドレイジングに活かそう!という話を聞いてきました。

ファンドレイジングとは

ファンドレイジング」って、聞いたことありますか?

ファンドレイジングとは、民間非営利団体が、活動のための資金を個人、法人、政府などから集める行為の総称。主に民間非営利組織の資金集めについて使われる用語であるが、投資家や民間企業に関連する資金集めに使われる場合もある。

ファンドレイジング – Wikipedia

民間非営利団体(NPO/NGO)が社会的課題の解決を行うため、活動資金(ファンド)を調達する(レイジング)という意味。活動資金がなければ、活動自体が行えない。そのため、ファンドレイジングを行うことで、よりよい社会の実現を加速させようと、今、NPO/NGO界隈で、「ファンドレイジング」のノウハウを共有したり、模索する流れがあります。

ファンドレイジングを学ぶセミナーに参加

2009年2月に「日本ファンドレイジング協会」が立ち上がり、ファンドレイジングに関する情報が多数発信をされています。そんなファンドレイジングについて学ぶ「NPOファンドレイジング研修会|組織のみんなでファンドレイジング」に参加してきました。

登壇者の、データベース活用、ウェブサイトやメルマガ、日米の寄付文化、SNSで地域振興、NPO会計など、さまざまなジャンルで活躍されている方々ばかり。※肩書・所属はイベント当時

  • 吉田 憲司さん(株式会社ファンドレックス・取締役)
  • 平野 友朗さん(有限会社アイ・コミュニケーション 代表取締役)
  • 長浜 洋二さん(富士通株式会社)飛耳長目:アメリカにみるNPO戦略のヒント
  • 肥田野 正輝さん(インフォ・ラウンジ合同会社 代表社員)横浜の地域SNS「ハマっち!」運営
  • 脇坂 誠也さん(NPO 会計道主宰・税理士)NPO会計道
  • 鵜尾雅隆さん(日本ファンドレイジング協会 常務理事)ファンドレイジング道場

セミナーの中でも、特に聞きたかったのが、メルマガ専門コンサルタントの平野友朗さんのお話です。平野さんの「<売上10倍!>小さな会社の最強メルマガ営業術」を読んだことがあり、今でも参考にしています。

ファンドレイジングにおけるメルマガの重要性

情報収集のため、いろいろな団体に登録している、という方も多いのでは?

ですが、こんなメルマガが届いたことはありませんか?

「メルマガの文章が難しい専門用語ばかりだった」
「団体の代表者のプライベートな内容ばかりでつまらない」

などなど。プッシュ型の発信方法であるメルマガは、一歩間違えると、迷惑に感じられたり、団体の印象を悪くしてしまう危険性もあります。

NPO/NGOは、社会課題の解決にかける想いが強いため、文章が長くなりがちです。また、社会課題そのものの構造が複雑だったり、専門用語も多いため、活動の内容がわかりにくいと言われることも多々あります。

そのため、はじめての人向けのメルマガ「白帯への道!」や、参加歴が長い人やもっと詳しいことを知りたい人向けに「黒帯への道!」という2種類のメルマガ・内容を作ってみてはどうか?などのアイディアがセミナーで提案されていました。

ファンドレイジング(資金調達)は「ファンづくり」?

日進月歩で新しいマーケティング手法が生まれている中、プッシュ型の情報発信ツールであるメルマガは、コスト面に優れ、うまく活用すれば、今も有効に機能するはずです。

<売上10倍!>小さな会社の最強メルマガ営業術」は、そんなメルマガの基本的なノウハウを初心者でもわかりやすく学べる一冊です。

前述のセミナーの中で参加者から「ファンドレイジングという言葉を、ファン『度』レイジングと考えてみてはどうか?」という提案がなされました。

ファンドレイジングは、「ファン」=楽しいこと、応援してくれる人の、「度」=度合いを、「レイジング」=集めて、高めて、盛り上げること。と考えられますね。

寄付してくれる人が楽しくなるように、より多くの人のファン度をあげ、もっと意欲的に共感してくれる人を増やす。結果的に寄付が増え、活動資金が集まりるというわけですね。そういう「ファン『度』レイジング」ができるように、がんばります!